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2人で電車に乗るのは、まだ3回目だけれど
お決まりになっているかのように
自然に扉側に立つ。
流れるいつもの景色は、少しずつ、夜に向かう。
前回までと違うのは、
「おりよう？」
降りる駅が２つ目だということ。
テヒョンくんに手を引かれ、
駅を出る。
初めて降りた駅で、ただ手を引かれるだけで
どこをどう歩いて、どう曲がって、
そしてまたどう進んだかなんて、Aはちっとも頭に入らない。
「テヒョンくん、今度の日曜…」
今までずっと口を閉ざしていたAが声をかけて
テヒョンくんはなぜかほっとしたかのように
うん？と首を傾げてみせる。
「今度の日曜、チケットくれたの、一緒に出かけるの、
私、デートって思っていいかな。」
チケットを貰ったときに聞けなかったことが
何故このタイミングで出てくるのが
Aは自分でも分からない。
「デート。」
テヒョンくんは、繰り返して言う。
「もちろんね、恋人とかそんなんじゃないのはちゃんとね、分かってる。
ただ、その時の自分の気持ちが、どうしてもそうなっちゃうと思って…
きっと、私ひとりで勝手に」
ー勝手に、うきうきして、どきどきして、ー
そこまで続ける前に、止まる。
何が言いたいのだろう、と。
何を求めているのだろう、と。
「Aちゃん。」
そっと呼ばれて、その優しい目に見つめられる。
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ぽるこ(プロフ) - 成瀬さん» 例の台詞を、変えさせて頂きました！成瀬さんに感謝！です。 (2018年12月30日 23時) (
レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - てさん» こうしてコメントを残してくださることがとてもとても嬉しいです！作者だけ楽しんでしまっていないか省みつつ、これから先、次が待ち遠しいと思ってもらえるような文章を書けるようになりたいです。応援しっかり届きました！ありがとうございます！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
て(プロフ) - いつも楽しく愛読しております！ぽるこさんの書く文章に惹き込まれて、次のお話が来る度にワクワクしています！これからも素敵なお話を応援し続けていきます。 (2018年12月27日 22時) (レス) id: e1ee6f9fad (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - ぽるこさん» 台詞使って頂いて構いません！これからも楽しみにしております。 (2018年12月22日 17時) (レス) id: 7d1c722141 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるこ(プロフ) - 成瀬さん» 韓国にご友人いらっしゃるのですね！生きた言葉ですね！台詞をそのように使わせてもらってよいのでしょうか。そして涙して頂けたとのこと、こちらが泣けます。温かいコメントをありがとうございます！ (2018年12月20日 22時) (レス) id: 0ba6c9eae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽるこ
| 作成日時：2018年12月10日 22時
