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あれから
あの全力疾走の日から、5日経った。
あれ以来、あの人には会っていない。
見かけることもない。
土日を挟んだこともあるが
Aは行きも帰りも
せっせと反対側の道を通っているのだ。
今日は散々だった。
グループ発表の日。
この日の為に用意していた資料を
なくしてしまったのだ。
朝、確かにリュックに入れた。
何度も確認した。
Aは同じグループのメンバーに頭を下げた。
それぞれ分担して寝る暇を惜しんで作業をした、
その成果を見せる、大事な機会を
自分のミスで台無しにしてしまった。
こんな初歩的なミスをするなんて、
これでプロになんかなれるのか。
そう、悔しくて、情けなくて、どうにかなりそうだった。
どうやってここまで来たのか分からない。
帰り道
Aは
反対側ではなく
いつの間にか
いつもの道を歩いていた。
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作者名:ぽるこ | 作成日時:2018年9月11日 23時