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9話 ページ10

?「僕はドッペルゲンガーじゃないよ

キミに、顔の感じと髪型が少し似てるだけさ」



ニコッと微笑みながら否定する



ジンペイ「確かに……言われてみると似てるけど、髪の色とか違うし……

よく見ると全然違うよな!」



ライム「僕は芦矢ライム。よろしく」



ジンペイ「でも、お前見たことない顔だけど転校生か?」



ライム「違うよ。僕は『高等部の生徒』だよ」



貴方/ジンペイ「「高校生!?」」



衝撃の事実に2人そろって驚きのリアクションをとってみせる



貴方「全然そうは見えませんけど……」



ライム「うん、だろうね

僕は飛び級で高等部に入ったから、歳は中等部の年齢だし

あと目立たないように中等部の制服を借りてきているのもあるか」



ジンペイ「ちょっと待てい!飛びキュウってなんだ!?空飛ぶキュウリか!?」←



するとライムは眉を八の字に下げて「違うよ」と否定する



ライム「中学で勉強する科目を全て先に終わって3年分をスキップ

つまり、『飛んで進級した』ってことだよ」



ジンペイ「飛び級って、そういうことだったのか」



やや棒読みに聞こえるが納得したジンペイがうなずく



貴方「ということは、私たちとは年齢はほとんど変わらないってことですか?」



ライム「そう、キミたちと同じ歳さ」



ジンペイ「そうなのか!スゲーな!」



ライム「そういうわけで、僕のことはライムと呼んで欲しい

その代わり、僕もキミたちのことをジンペイとAと呼ばせてもらうからさ」



ジンペイ「分かった!ライム!」



ライム「ジンペイ!」



2人はお互いの名を呼び合ってニコッと笑った



貴方「どうして私の名前を……」



ライム「Aのこと、高等部でちょっとした噂になってるんだ

中等部の方で『学園1の美少女』って呼び名がついているんだろう?」



貴方「えぇっ、私が美少女だなんてそんな……;」



謙遜して苦笑いするAの顎を指でクイッとすくい上げ、まじまじと見つめる



貴方「ふぇ!?」



ジンペイ「おい!!」



ライム「……確かに、言われてみれば可愛いよね」



貴方「は、離れてください……//」



ライム「ごめんごめん」



パッと手を離して笑うライムに対し、ジンペイが歯を剥き出して威嚇する

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作者名:ぽんず | 作者ホームページ:ぽんずワールド  
作成日時:2021年2月27日 15時

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