45話 ページ47
あれから色々とハプニングがありながらもなんとかやり過ごし
A達は夕日が差す中重たい足取りで宿舎に帰っていた
ジンペイ「もうダメ……」
マタロウ「こんなの毎日耐えられるわけないよ……」
みんながマイナスな言葉を呟いていると、「やぁ」と前方から声をかけられた
貴方「!ライム君……」
ライム「調子はどうだい?」
ジンペイ「おいライム!高等部のロクマンダーってヤツなんとかしてくれよ!」
コマ「豪万蛇ね;」
するとライムは首を傾げてニコリと笑う
ライム「あれ?言ってなかったっけ?
僕も高等部の生徒会役員なんだよね」
全員-貴方「「「えっ!?」」」
Aを除いた4人は目を丸くして驚く
マタロウ「ってことは、豪万蛇会長の手先!?」
ライム「ていうか、この中等部締め付けプランの元ネタは、僕が考えたものだから」
さらにとんでもないカミングアウトに呆然とする一同
それでもまだツラツラと喋るライム
ライム「中等部の様子を把握しておきたくて、キミたちの前に姿を見せたけど
キミたちが案内してくれたからプランを立てやすかったよ」
フブキ「まんまと利用されたってこと……!?」
貴方「やっぱり私たちの味方じゃなかったんだ……」
ライム「まっ、頑張って」
そう言い残してその場を去ろうとするライム
ジンペイはその背中に向かって声を張り上げた
ジンペイ「ちょっと待てよ!Aを高等部生徒会に入れるってどういうことだ!!」
ライム「Aみたいな優秀な子が入ったら
仕事が順調にはかどるんじゃないかって思ってね」
ジンペイ「ふざけんな!!そんなヤツ探せばいくらでもいるだろ!!」
ライム「僕はAがいいから言ってるんだよ」
ジンペイの一方的な怒鳴り声に1つ1つ冷静に返すと、再び歩き出す
ジンペイ「ッ……信じてたのに!!なんでこんなことするんだよ!!」
それでも、ライムがこちらを振り向くことはなかった
ジンペイ「(ふざけんな……何が僕はAがいいから言ってるんだだよ……)」
ジンペイは歯を食いしばり、皮膚に爪が食い込むくらいに拳を握りしめ彼の後ろ姿を睨んだ
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