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幼い2人が必死に考えた末に、花は指輪へと変化した。
花冠のごとく輪っかにしてみたところ、それっぽくなるのをトントンが発見したのだ。
とりあえず試しにAの指へ着けてみたところ、先程の不安げな表情はどこへやら、それこそ大輪が咲いたような笑顔になった。
妹のように可愛がっている少女が満面の笑みになって、トントンは一安心した。
お手製の花の指輪が着いたちいちゃい手を振りながら、Aはトントンに感謝と暫しの別れを告げてママを探しに歩き始める。
ママを再び教会で発見したAは、ぱたぱた彼女に駆け寄った。
『ママ！』
「あらAちゃん。おかえりなさい」
しゃがみ込んで頭を撫でて貰ったAは花冠を差し出した。少し節くれだった手で受け取ったママは、Aの期待の目に負けて花冠を頭に乗せた。
「すごいわぁ、ぴったり」
『えへへ、やった』
「ありがとう。…大事にするわ」
ふんわり笑ったママにご満悦のAは、喜びも早々にママに別れを告げる。何処に行くのか問う声に、Aは笑顔で『ゾムターのとこ！』と答え歩き出した。
ゾムターは図書室の中に居た。静かにその元へ近付いて服の裾を引くと、ぴくりと肩を揺らしてゆっくりと振り返った。Aの姿を確認すると、数回咳払いをして口を開いた。
「あらAちゃん。もう帰ってきたの？」
『うん。ママにね、はなかんむり、あげれたよ』
得意気に言うAにゾムターは胸中がふわふわとするのを感じながら、「そう」と微笑んだ。そんな彼に気分を良くしたAは、彼の手を引いた。
「なぁに？」
『ゾムターにもね、お花あるの』
「あら本当？」
自分より遥に大きい手に、さっきトントンが自分にしてくれたように、と必死に花を巻き付ける。自分のように1本では足りなかったが、余った花も全て使えてAは満足していた。
『はい、指輪』
「…いいの？」
『うん！ゾムターのおかげで、今日はなかんむり作れたから！』
にぱーっと笑ったAに、ゾムターは愛おしさを感じその頬を撫ぜた。やわっこい肌はちょっとした事で切れてしまいそうだと思った。
「…ありがとう、Aちゃん」
着けて貰った野花の指輪に口付けながら、ゾムターは愛しい子の名前を呼んだ。
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ぽんず(プロフ) - ゆゆしきさん» んふふ。照れるネタ考えたんだから、せっかくだしぶち込め！精神で書きました。文章綺麗はまじで嬉しい褒め言葉ですありがとう。どんどん解像度上げてってもろて。 (7月24日 22時) (
レス) id: 1d8d6127fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - たじろぎレアちゃん本当に珍しくてこっちが死にそう、本当に文章綺麗でレアちゃんの解像度が私の中であがってきててとても嬉しい (7月24日 22時) (レス) @page4 id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
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