女子…会？┊︎アニバ 軍ﾊﾟﾛ ページ34
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軍施設内に建てられている食堂で、ひとり黙々と朝食を食べていた。クロワッサンをちぎりながら口に運んでいた時、背後に人の気配を感じた。まぁたくさんの軍人が所属しているのだから気にも留めなかった。
だが、その人物は音も無く私のすぐ後ろへと距離を詰め、目を覆ってきた。持っていたクロワッサンを放って、ナイフを手に取り私に触れているそれへと突き立てようとした。
「だーれだ」
柔らかい声が聞こえた瞬間、私は手の動きを止めた。ゆるゆると頭を動かして背後の人物を見上げる。
『…オスマン』
「正解やけど、振り返って言うのはズルやでAちゃん」
ふんわりと垂れた髪を揺らしながら微笑んだ彼はオスマン。外交官のような役割を担っており、普段は外国にいる。姿を見るのも声を聴くのも久方振りだった。けれど不思議と安心感を覚えるのは、やはり彼特有のまったりとした雰囲気からだろうか。
今も顔に刺さっているであろう私からの視線をものともせず、私が手に持っていたナイフをするりと抜いていった。
「相変わらずAちゃんは警戒心の強い猫ちゃんめぅ」
かたんとナイフを元の場所に置いて、私が放ったクロワッサンの欠片も皿へと戻している。なんだか馬鹿にされているような言い方をするものだから、つい言い返そうとした。しかし、薄く開けた口にちぎったクロワッサンを入れられる。
『ちょ、っと、おふまん』
「はいはいとりあえずご飯食べて？そっからお喋りしよか」
クロワッサンで膨らんだ私の頬をつんと触り、俺は逃げへんから、なんて言いながら私の隣へ腰掛けた。いつも交渉の事で忙しなくしている彼を、このまま私の都合で留めるのはまずいような気がしたので、大人しく残りの朝食を食べ進めた。
『ごちそうさまでした』
「お粗末様でした」
『オスマンが作ったんとちゃうやろ』
ついツッコめば「返事無いと寂しいやろ？」と言われる。別に寂しさなんて無いのだけれど…。食事の挨拶は最初にエーミールに叩き込まれたから、もう習慣になっているだけなのだが。
いや、そんなことはどうでも良くって。
彼がこの施設の敷地内にいる光景が、未だに夢のように感じる。それぐらい彼は外国にいる事が多い。
帰って来た理由も知りたいが、いきなり私に声を掛けて来た訳も聞かせて欲しい。
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ぽんず(プロフ) - ゆゆしきさん» んふふ。照れるネタ考えたんだから、せっかくだしぶち込め！精神で書きました。文章綺麗はまじで嬉しい褒め言葉ですありがとう。どんどん解像度上げてってもろて。 (7月24日 22時) (
レス) id: 1d8d6127fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - たじろぎレアちゃん本当に珍しくてこっちが死にそう、本当に文章綺麗でレアちゃんの解像度が私の中であがってきててとても嬉しい (7月24日 22時) (レス) @page4 id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
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