寵愛┊︎アニバ 軍ﾊﾟﾛ ページ25
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『……あの、総統』
「ん？どうした？」
どうしたはこちらのセリフなのですが、なんて言葉は口から出せなかった。
朝、纏めた書類を持って総統サマの部屋へ来た。いつも通り書類内容と付随して伝えたい事を報告して。
それで終わるはずだった。
部屋を出ようと頭を下げた後、総統サマに傍へ寄るよう言われ大人しく従い、気付いたら何故か総統サマの左膝の上へ座らされていた。
本当に何故なのか。
膝に乗せた私の腰へ手を回したまま書類作業を続ける彼に、脳内ははてなマークで埋め尽くされる。初めこそ、なんの戯れが始まったのか、誰かに見られたら、とじたばた彼の腕から逃れようと藻掻いた。だが、無反応を決め込んだ相手の腕から逃れる事は難しかった。いざとなれば体術でどうこう出来るとは思うが、相手があの我らが総統サマである内は、私には何も出来ない。
ただひたすらに大人しくするだけである。
ここからどうしたものか…と悶々と考えていれば、扉がノックされる。ばっと顔を上げて扉と総統サマを見比べるが、彼は焦りを滲ませる私には目もくれず「入れ」と言った。
止める暇なんて無かった。
「グルさん、これ……、あ"？」
入ってきたのはよりにもよってトントン。終わった。
「A、お前なにを」
『待ってトントンストップ。言いたい事は分かる。あんたの言いたい事は今ひしひしと感じてる。分かってる。伝わってる。だから口に出さんといて。出されたら私の現状がもろダメージになって私が死ぬ』
マシンガンの如く早口で言えば、流石のトントンも黙った。危ない。お説教コースのスタートラインが今確実に見えていた。謎に総統サマに捕まったうえ、冤罪で怒られるのは切実に避けたい。
「…で？どうなってん」
『私が聞きたい、』
冷たいトントンの視線から逃げるように顔を逸らせば、盛大に溜息を吐いた後「……グルさん」と総統サマを呼ぶ。
「なんだ」
「説明貰ってもええか」
「断る」
「…A、まだ仕事あんねんけど」
そろりと横目で2人の表情を窺う。射抜くようなトントンの視線をものともせず、書類に目を通し続ける総統サマ。トントンの顔には段々と苛立ちが募っていくのが目に見えた。あまりの圧に私が縮こまりそうになる。
トントンはかつかつと寄ってきたかと思えば、だんっと身を乗り出して机を叩いた。
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ぽんず(プロフ) - ゆゆしきさん» んふふ。照れるネタ考えたんだから、せっかくだしぶち込め！精神で書きました。文章綺麗はまじで嬉しい褒め言葉ですありがとう。どんどん解像度上げてってもろて。 (7月24日 22時) (
レス) id: 1d8d6127fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - たじろぎレアちゃん本当に珍しくてこっちが死にそう、本当に文章綺麗でレアちゃんの解像度が私の中であがってきててとても嬉しい (7月24日 22時) (レス) @page4 id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
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