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『…出来ました、けど…どうですか？』
「ありがとうございます。めっちゃ綺麗ですわ」
結び終わって出来を眺める。我ながら結構良い形になったのでは。私の結んだネクタイを見て目をきゅっと細めて笑っているショッピ先輩の姿も、満足感が得られる。
『じゃあ私はこれで、』
「なんでですか。開店まで喋ってましょ」
再び隅へと戻ろうとすれば腕を掴まれる。
『爪、もうちょっと弄ろうかと思って』
寂しそうな顔に少しだけ罪悪感を植え付けられながら説明すれば「じゃあ傍で見させて下さい」なんて食い下がってくる。まじまじ見られてると緊張して手元がブレそうで嫌なのだが。
「Aさーん、、」
『ちょ、その顔はズルいです』
「じゃあ傍居りますね」
『ん〜強か』
ショッピ先輩ってこんな厚かましかったっけ。師団室で寝る辺り厚かましいヒトだな、そうだ。
困ったな…と思った時、彼のふわふわのファーが目に入る。いいこと思い付いた。
『そのファー触らせてくれるなら良いですよ』
「ファーって…これ？これ触らせるだけでええんすか」
安っぽい願いで驚いたのか、目をぱちぱち瞬かせている。
『あとはちょっかいかけないなら』と追って言えば、「もちろんっす」なんて大真面目な顔で返された。現時点でちょっかいかけてる、なんて言葉は飲み込んでおいた。こちらとしてはファーに触れるので十分である。
結局カフェの隅で、蜘蛛の巣を描いたりスパンコールを乗せたりする様を終始観察された。
ついでにジェルや重ね塗りしたネイルを、ショッピ先輩の速乾性吐息()を使って乾かしてもらったりした。じんわり温かくてくすぐったい吐息は、少しだけ気持ち良かった。
ファーも見た目通りのもふもふ感で、とても良い。こんなのが常時身に付けられる事への羨ましさがカンストした。
ファーを愛おしそうに撫でるショッピ先輩は、やはりピコちゃんの事を思い出しているのか。
『はやく、会えるといいですね』
聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呟けば、「…っすね」とはにかむように笑った。
魔界のカフェ開店まで、あと少し。
＿＿＿＿＿
コラボカフェ第2弾ですね…。
前回は尽く推しのコースターを引けなかったので、今回こそは当てたい。既に行く前提で神頼みしてます。
前回はレイラー集め
今回はイロニー集め
どれだけ散財するのか、私にも分かりません。
読者様方にも推しの恵みがありますように。
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ぽんず(プロフ) - ゆゆしきさん» んふふ。照れるネタ考えたんだから、せっかくだしぶち込め！精神で書きました。文章綺麗はまじで嬉しい褒め言葉ですありがとう。どんどん解像度上げてってもろて。 (7月24日 22時) (
レス) id: 1d8d6127fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - たじろぎレアちゃん本当に珍しくてこっちが死にそう、本当に文章綺麗でレアちゃんの解像度が私の中であがってきててとても嬉しい (7月24日 22時) (レス) @page4 id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
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