速乾性吐息的な┊︎魔主カフェﾈﾀ ページ16
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イルマくん達とのコラボカフェが開催されるらしく、何故か呼び出された私はあれよあれよという間に着替えさせられた。ハロウィンモチーフの黒い衣装は、普段白ばかり身に纏っている私からしたら、新鮮なものだった。
この際だし、地爪の白色も黒に塗ってやろうと思い開店前のカフェの隅で1人ちまちま作業する。
特にはみ出すことなく綺麗に塗り終わる。ツヤツヤと黒い輝きを放つ爪たちを、光に照らしながら眺めた。
「Aさん」
我ながらの出来に満足していれば、声を掛けられる。顔を向けるとショッピ先輩が立っていた。
ふわふわのファーに目を奪われながら、立ち上がって彼の元へ寄る。
『どうしたんですか』
「ネクタイ結んで欲しいんですよ」
よく見れば、彼の胸元にあるネクタイは首に掛けられた状態のままだった。
『結べないんですか？』
「普段使わへんし、器用でもないんで」
自分の首に掛かったネクタイをちょんと摘みながらそう言った。確かに制服でもネクタイをしている様子は無いし、彼の事だから普段着もラフな格好なのだろう。
『いいですけど、ネイル塗ったばかりなので乾くまで待ってくれませんか』
用意された衣装に万が一ネイルが付いても困るのでそう言えば、ショッピ先輩は「あー…じゃあ」と呟いて私の手を取ると、指先にふーっと息を吹きかけた。
「はい、乾きましたよ」
『ショッピ先輩の息ってそんな速乾性あるんですか』
あまりの暴論についつい突っ込んでしまった。速乾性のある息とかサラマンダーか何かなのか。サラマンダーだと燃えるから亜種の何か。
絶対に乾いているとは思えないが、そこまで私に結ばれたいのならやってあげなければ。後輩は先輩に逆らうべきでない。
手を振るって気持ち程度に乾燥させ、彼のネクタイを結ぶ。真正面からヒトのネクタイを結ぶなんてした事がなくて、少し難しかった。
ショッピ先輩は大人しく立ってはいるが、もだつきながら結ぶ私を少しだけ口角を上げながら見ている。カメラを構えていないだけマシかもしれないが、こちらは頑張って結んでいるのだからその表情はやめて頂きたい。先輩と言えどはっ倒したくなる。
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ぽんず(プロフ) - ゆゆしきさん» んふふ。照れるネタ考えたんだから、せっかくだしぶち込め！精神で書きました。文章綺麗はまじで嬉しい褒め言葉ですありがとう。どんどん解像度上げてってもろて。 (7月24日 22時) (
レス) id: 1d8d6127fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - たじろぎレアちゃん本当に珍しくてこっちが死にそう、本当に文章綺麗でレアちゃんの解像度が私の中であがってきててとても嬉しい (7月24日 22時) (レス) @page4 id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
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