Love it┊︎バニーの日 ページ12
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ある日、エーミールはゆったりと本を立ち読みしていた。
その時、たし、と脚を弱い力で叩かれた気がした彼は、ぱっと後ろを振り返った。が、そこには誰もおらず首を傾げた。
気の所為だったのかと再び本に目を戻したとき、また脚を叩かれた感覚がした。今度は振り返りついでに目線を下にした。そして、
「……は？」
エーミールは目の前に広がる光景に、間抜けな声を漏らした。
自分の足元には、幼子のように小さいAが居た。それだけで意味が分からないのだが、その頭にある長い動物の耳＿おそらく兎の耳＿も意味が分からなかった。
Aは「えっ…え？」と混乱に陥るエーミールを何も言わずに見上げる。
一旦瞳を閉じて深呼吸をし、再び瞳を開くが光景は何も変わらなかった。
深呼吸した事でひとまず落ち着いたので、この幼いAと思われる幼女に話掛ける事にした。身体を屈めて、彼女と目を合わせる。
「えーと、あの、、A、さん…ですか？」
『………』
「えっとぉ……」
ただでさえ女性の扱いに慣れていないというのに、幼子で意思疎通が難しい上に、全く声を出さないと来た。どうにもならない。
あ〜無理や〜…と頭を抱えたくなったエーミールに「エミさん？」と声が掛けられた。顔を上げれば、シャオロンが不思議そうな顔をして立っていた。
「なにしてん、こんなとこしゃがんで」
「いや、あの、」
「なんか落としたん、、え？」
エーミールの身体で隠れていたAの存在に気付いたシャオロンは、目を大きく見開いた。
「え、そ…え？そいつ、、A、？いやちっこいし、なんか耳…ある、し。でも…え？？？」
「シャオさん、一旦深呼吸しましょ」
派手に混乱の渦に陥ったシャオロンが心配になって、エーミールは彼の視界からAの姿を隠した。
お互いにどうにかこうにか落ち着きはしたが、やっぱり意味が分からない2人。ずっと黙ったままのAにも、どう対応するべきか悩んでいた。
「これ…どないしたら、ええんですかね…」
「ん−…とりあえず他の奴らにも見せに行って、聞いてみるしかない、よなぁ」
「ですねぇ…」
話し合った結果、他のメンバーにもAの状態を見せに行くことになった。シャオロンが身体を屈めて目を合わせようとすると、たたっと彼から離れてエーミールの足元へ移動した。
「はぁ？なんやねんこいつ」
「ま、まぁまぁ…Aさん、私らと一緒に来てくれます？」
不機嫌になるシャオロンを落ち着かせてエーミールが聞けば、Aは数秒彼の顔を見つめた後、こくりと頭を縦に振った。
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ぽんず(プロフ) - ゆゆしきさん» んふふ。照れるネタ考えたんだから、せっかくだしぶち込め！精神で書きました。文章綺麗はまじで嬉しい褒め言葉ですありがとう。どんどん解像度上げてってもろて。 (7月24日 22時) (
レス) id: 1d8d6127fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - たじろぎレアちゃん本当に珍しくてこっちが死にそう、本当に文章綺麗でレアちゃんの解像度が私の中であがってきててとても嬉しい (7月24日 22時) (レス) @page4 id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
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