彼女の心を掴むには?【Y学園】

16話 ページ19

マタロウ「えぇーーっ！？僕も！？」



てっきりA、ジンペイ、コマの3人が装着すると思っていたのか



マタロウはとても驚いていた



マタロウ「しかも想像してたのとだいぶ違うし……」



フブキはそんな心配と不安の声を無視して、スイッチを押す



フブキ「レディー……GO！！」



その途端、4人のブーツの裏に付いていたバネが、伸縮し大きく跳ねる



もちろん4人全員、宮沢さんのもとへ飛ばされる



マタロウ「わあぁぁーーっ！？」



フブキはどこからかメガホンを持ってきて、指示を出す



フブキ「さあ皆！攻撃フォーメーション『サクラサクセブンティ』発動よ！」



わけの分からないフォーメーション名を気にせずジンペイは答える



ジンペイ「了解であります！」



マタロウ「何それ！？


テキトーなフォーメーションにテキトーな返事してるだけじゃんか！！」



マタロウがツッコんでいる間に、ジンペイは腰に付いている縄をほどき、端をマタロウに投げる



ジンペイ「ヘイ、マタロウ！」



マタロウはそれを反射的に受け取る



ジンペイ「ヘイ、A、コマ君！」



続けて、Aとコマにも投げ、2人は慌てて受け取る



そして皆、1度地面に着地し、また飛び上がる



空中から宮沢さんの足に縄を巻き付ける



バランスを崩した宮沢さんは大きな音をたて、後ろに倒れた



痛みに呻いている宮沢さんにジンペイは話しかける



ジンペイ「おいお前！何が目的でこの学園をうろついていた！」



宮沢さんは上半身を起こし、声を上げる



宮沢「それは……どうしても娘に謝りたくて…」



A「娘？」



不思議そうにAは首を傾げた

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