謹んでお断り致します【ブルーロック】

説得 ページ5

『ヒナ、ヒロ。私ね人とお電話しなきゃなの。』

「やだっ！！ごはん！！」

『電話終わったら、すぐご飯食べるから。ね？』

「うぅ〜…」



先程までの満面の笑みは何処へやら。腕に両手でしがみつきながら目を潤ませ、私の右手に握られている通話中のスマホを睨んでいる。



『すぐに済むから…』

「…Aちゃんとごはんたべたくて、はやおきしたの…」



ヒロに至っては既に涙が零れている始末。

まずいな…。フラストレーションがやばい気がする。そして2人とも拗ねると長いんだよなぁ…。


右手に持っていたスマホを床に置いて、2人と視線を合わせるようにしゃがむ。



『私ね、2人の事だぁいすきなの。最近は忙しくて一緒にご飯食べれなかったけど…。今日は一緒に食べたいからさ。ここで2人がパッておてて離してくれたら、私はすぐ電話終わらせて帰ってくるよ。
だから、私のお願い、聞いてくれる…？』



言い聞かせるように顔を覗き込みながら聞く。2人は顔を見合わせて迷っている様子を見せる。

もう一押し行くか…？と思っているとヒロが口を開いた。



「…Aちゃ、ん……うそ、いわない、？」









『うん、言わない。今まで言ったことないでしょ？
これからも、ぜ〜ったい言わない。』



真っ直ぐ見つめながら伝えれば、腕に込められた力が緩まっていった。



『ありがとう。すぐ戻るからね。』



2人をお母さんに任せて、拾い上げたスマホを片手に部屋に戻る。





長らくお待たせてしてしまった。すいませんね。



『…もしもし』

＜遅い＞

『それに関しては本当にごめんなさい。
お久しぶりです。









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絵心さん』

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