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意外 ページ28

無事に2つ目のホットミルクを作り終わった私は、先に座っていた潔くんの対面へと腰を下ろした。

私は主に聞き役に回って、ブルーロック内の環境を聞いたり、体力テストの感想を聞いたりした。
来たばかりの私に色々教えようと思ってくれる潔くんは、すごく親切な人なんだなと、この短時間で彼の人となりが分かった。


話に一区切りが着いた辺りで、潔くんがこちらをじっと見ていることに気付いた。



『あの、私の顔に何か付いてます?』

「え、あっやっ、あーっと…。」



不思議に思って聞いてみれば、彼自身も無意識だったみたいで混乱している。


困らせてしまった…?と不安になっていると、口を開いてくれた。



「……笑ったり、するんだなーって。」

『え?』



想定外の事を言われて、今度はこちらが混乱する。


わ、笑って…?ん?今笑ってた?いやでも、普段通りにしてたと思うけど…。
それか、挨拶した時そんなに仏頂面だった?え、嘘…。



『挨拶した時、私そんな無愛想な感じでした…?』

「いやっそうじゃなくて!クールで冷静っぽい感じがしたから、笑ったり表情筋動かす事無さそうだなって思ってて…でも今普通に口角上がってたりしたし、」



「これ、何言っても全部失礼になってね…?」と自分の発言を省みている彼を見て、変な感じがする。

私そんな風に見えてたんだ。意外。



『結構分かりやすいって家族には言われますけどね?クール、かぁ。』

「ごめん、なんか変な事言って…。ていうか、敬語外れてた…!さーせん!」

『いやいや、全然良いですよ?潔くんが話しやすいようにしてもらって大丈夫なので。』



潔くんは、親切で優しくて、生真面目なんだろうな。

ぺこっと頭を下げる彼を見て、そんな事を考える。



「あ、じゃあ雪吹さんも」

『あぁ…私の敬語(これ)はほとんど癖なので、お気になさらず。呼び方も好きにして下さって、構いませんよ。』

「そ、っか。……じゃあ、Aって呼ぶな!」



潔くんは少しだけ考える素振りを見せた後、にぱっと笑って私の名前を呼ぶ。


ホットミルクを飲んでいることも相まって、彼と話しているとぽかぽかする。あったかい。

眠くなって来たかもしれない、と考えていると潔くんも眠気が復活して来たようで、欠伸を噛み締めていた。ちょうど2人ともホットミルクを飲み終わっていたので、お開きになった。



「ホットミルクありがと。めっちゃ美味かった!」

『それは良かったです。』

「じゃあまた明日な!」

『はい、おやすみなさい。』



ぺたぺたと足音を鳴らしながら部屋へ戻る彼の背中を少し見つめ、私も部屋に戻り、大人しく布団で眠りについた。

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coco - 更新待ってる (12月29日 9時) (レス) @page32 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - お話面白いし絵も上手で尊敬します!応援してます!頑張ってください! (6月11日 2時) (レス) @page8 id: 61fc3359a9 (このIDを非表示/違反報告)
闇まんじゅう(プロフ) - お話めちゃくちゃ面白いし、絵も上手でも吃驚しました!頑張って下さい!応援してます! (2023年3月3日 20時) (レス) @page31 id: a2e3403032 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 面白いです!頑張ってください応援してます! (2023年1月1日 17時) (レス) @page18 id: 35aefc2ecc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽんず | 作者ホームページ:ぽんずワールド  
作成日時:2022年12月21日 20時

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