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食堂 ページ24

これに300人分の情報が…!と思っていざ開いてみたタブレットには何故か275人分だけの情報。

首を傾げつつもとりあえずタブレットの内容を、と思って色々弄ってみれば、残りの25人分の情報も出てきた。
ちなみに脱落者リストのようだった。


なるほど、私が来る前に早速脱落者が居たと。それならそうと言っといてくれよ絵心さん。

ゴミ箱のように纏められたぞんざいな個人情報。弱肉強食を現したこの施設では、当たり前なのかもしれないけれど。
その扱いに少し引きながら、情報に目を通していった。









顔と名前を一通り見終わり、ふと今何時なのだろうと考える。窓も何もないここでは空を見て、時間を確認するという術がない。


窓くらい付けて欲しかったな。

そんな事を考えながら、スマホで時間を確認する。



『やっべぇド深夜。』



基本的に独り言等はしないタイプなのだが、驚きのあまりつい声に出てしまった。

結論、現在時刻午前1時になろうとしていたのだ。とんでもない深夜。


寝たい気持ちも山々なのだが、本日…違うもう昨日か。昨日謎のお昼寝タイムを2回も入れてしまった事と、今までタブレットからのブルーライトを浴びていたために、眠気が家出状態。



ひとまず食堂があるようなのでそこでホットミルクでも作ろうと思い、乱れたスカートの裾を払って整え、いそいそと部屋を出た。









夜の学校みたく真っ暗な廊下に、避難誘導の緑色の灯りだけが光っている…そんな状態を思い浮かべていたのだが、全くそんな事はなく普通に明るい廊下を進む。
施設内の地図はひとまず脳に叩き込んだので、迷子になる事はないだろう。多分。

光熱費どうなってんだ…とどうでも良い事を考えながら、足音を抑え気味にして歩く。人の気配が全くせず耳鳴りでもしそうな静けさに、私の足音だけがひたひたと響く。
本当に275人も生活している感じがしない。この監獄に1人でいるような不思議な感覚を覚え始めて来た。


そんなときに、食堂の入口が見えた。



廊下と同様に明るい食堂内には、人っ子一人居ない。

逆にこんなド深夜に人居たら、困るな。絵心さんにも、実際の対面は明日からって言われてるし。でもまぁ、会ったら会ったで別に会話ぐらいはするだろうけど。



冷蔵庫から取り出した牛乳を温め、戸棚にあった蜂蜜をスプーンで一匙入れる。

これを飲むと寝やすくなるの、なんでなんだろうな。


いつから飲んでいるか思い返しながら、手近な椅子にでも座ろうと台所を出た時



「わっ」



と自分のものではない声が食堂に響いて、コップを落としそうになった。



一体誰だよ。こんなド深夜に出歩いてる人は。

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coco - 更新待ってる (12月29日 9時) (レス) @page32 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - お話面白いし絵も上手で尊敬します!応援してます!頑張ってください! (6月11日 2時) (レス) @page8 id: 61fc3359a9 (このIDを非表示/違反報告)
闇まんじゅう(プロフ) - お話めちゃくちゃ面白いし、絵も上手でも吃驚しました!頑張って下さい!応援してます! (2023年3月3日 20時) (レス) @page31 id: a2e3403032 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 面白いです!頑張ってください応援してます! (2023年1月1日 17時) (レス) @page18 id: 35aefc2ecc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽんず | 作者ホームページ:ぽんずワールド  
作成日時:2022年12月21日 20時

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