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交渉 ページ16

「目的は分かり切っているだろ。」

『はいはい、あの封筒の事ですよね〜知ってます〜。』

「Aさん…。」



ごめんなさいアンリさん。いきなりやさぐれモードに入っちゃって。



「何も悪い話じゃないぞ。」

『貴方の下で働くのが無理ですって。』



誰がこんなタブレット越しでふんぞり返る人の所で働きたいと思うのだろうか。ヘイS○ri教えてくれよ。



『絶対鬱になる〜…。』

「まぁまぁ…。私も居るからっ!」

『えっアンリさん、絵心さんなんかの所で働いて大丈夫ですか…?精神的なダメージとか…。』

「Aさんの、絵心さんへの信頼が無さすぎる…!」



アンリさん、本当に大丈夫なのだろうか。良い人だし、私この短時間でアンリさんの事結構好きになってるから、心配。



「はぁ…まぁ聞け。」

『はいはい。』



大人しく椅子に座り直して、タブレットと向き直る。



「お前んとこのチビ共、来年には小学生だろ。」

『そっ…ですね。ていうかよく覚えてますね。』

「それで、だ。」



足を組み直した絵心さんはもったいぶったように話す。



「2人同時に小学生になる。その分結構な金も掛かるだろう。」

『あの、ちょっ』



何を言うのかなんとなく想像がついて、止めようと声を掛けた。









「金なら弾むぞ。」

『あ"ぁ〜〜!!!』



くっそ…これだから大人は嫌なんだよ……!!



「何が不満なんだよ。」

『なにもかもですけど!?』



うぐぅ……お金にものを言わせてくる大人…なんてウザイんだろう。





でもお金は、正直言うと欲しい。お母さんに楽させたいし…。でも、でも……!!!この人の所で働くってのがなぁ!!?









「で、どうするんだ。」



退屈そうにこっち見るな。アンリさんみたいに不安そうな方が好感高いよ。いや、不安そうな絵心さん想像つかないわ。あとちょいキモイかもしれない。ごめん。


どうするんだ、と言われましても。困った。





なんか、なんかいい案……何か…………。









.









.









『……言い値が、可能なら…………。』



絞り出すように伝えると、悪魔は笑顔を浮かべた。





「交渉成立だな。」









本日をもってこの鬼畜人間の下で働く事になりました。

頑張って生きようと思います。

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coco - 更新待ってる (12月29日 9時) (レス) @page32 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - お話面白いし絵も上手で尊敬します!応援してます!頑張ってください! (6月11日 2時) (レス) @page8 id: 61fc3359a9 (このIDを非表示/違反報告)
闇まんじゅう(プロフ) - お話めちゃくちゃ面白いし、絵も上手でも吃驚しました!頑張って下さい!応援してます! (2023年3月3日 20時) (レス) @page31 id: a2e3403032 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 面白いです!頑張ってください応援してます! (2023年1月1日 17時) (レス) @page18 id: 35aefc2ecc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽんず | 作者ホームページ:ぽんずワールド  
作成日時:2022年12月21日 20時

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