【ハイキュー】誰かあいつを止めてくれ

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角名side

部活が終わって侑、治、銀と帰ろうとしていたけど

侑と治が例のごとく喧嘩をし、北さんに捕まっていた

とばっちりを食らわないよう体育館を出れば

Aが小春井を話していた



『彼氏うらやま…』

「Aなら簡単やろ作るん」

『当たり前じゃん』

「謎のドヤ顔やめや、可愛いけど
　バレー部の男子とかええやん、顔いいし」

『んー…友達として接しすぎて、今更トキメキも何も感じない』

「あーなるほどなぁ」



友達…ねぇ

無理矢理にでもトキメキを起こせば、何か反応は起きるのかな、？



なんて考えていると

雨宮くんが駆け寄ってきて、Aとも少し喋った後、小春井と帰っていった



1人で階段に腰掛け、ストローを咥えるAはやっぱり画になる

気付いたら写真に収めていた

……

こんな真面目な顔出来るんだ〜とか言いながら見せてやろう、うん



「あ、角名！1人だけ逃げよって！！」

「俺、関係ないじゃん…」

「俺らとお前は一蓮托生やわ！！」

「そんな難しい言葉知ってたんだね」

「はああ"あ"ん！？？？」

「侑、騒いどったらまた、北さんに怒られるで」

「うっ…」



睨まないでよ…ホントに俺関係無いし



「あ、あれAとちゃう？」

「え！？？あ、ほんまや！！」

「アイツ何か飲んどるぞ！！俺も欲しいわ！」



銀がAに気付き、Aが何かを飲んでいる事に気付いた侑は

座ったAに体重をかけ、話しかけていた

俺も双子に続いて近づいていく



『抹茶ラテ〜重いからどいて侑』

「ええな、俺にも分けてや」

『莉華ちゃんからの貰い物なので無理で〜す』

「小春井いたんだ」

『一緒に雨宮くん待ちしてた』



まぁ覗き見してたとか知られたくないし、小春井が居た事は知らないふりでいいよね

Aにちょっとだけ嘘を吐いて

俺達は並んで帰る事にした









歩いているとAが急にさっきの小春井との会話を話し始めた

恋人より俺らを選んでくれるのは普通に嬉しいけど

恋人候補にも入ってないってなると、ちょっとイラっとした





だから、ふざけてAを抱き締めてみた




戸惑いはしてたけど、赤面は見れなかった

この前、治に指を咥えられても赤面はしなかったし

意外と鉄壁だよな



俺の腕から逃れて、『はいっ』とチョコを渡してくる

いつも通りの笑顔で



その後も他愛ない話をして帰っていたけど

俺の頭の中は

どうすれば、Aの赤面が見られるのかという事でいっぱいになっていた

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