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結局、僕たちが課題を終わらせたのは、いつもの下校時間を少し過ぎたあたりだった。課題をうまく纏まらせる事が出来なくて、遅れた。教室内の生徒が半分くらいになったあたりで、教室を出る事が出来た。
急いで校舎を出て、家路を走る。何処か寄り道をしようとしていたシッマ達には断りを入れて来た。
「Aちゃん、ただいまぁ」
『おかえり、うつくん！』
家に帰り着けば、玄関の開く音を聞きつけたのか、家に僕が入ってきたと同時にリビングの扉が開かれて、Aちゃんがぱたぱたとやってくる。
本当に忠実な子犬のようで愛らしい。
いつも通り駆け寄って来るのかと思って待つが、1,2歩離れたあたりでもじもじと立ち止まった。
とても可愛い姿だが、一体どうしたのか。
「どしたん？」
今日は玄関で待ち構えるのをやめて、靴を脱いでAちゃんの前までこちらから行った。目線を合わせるようにしゃがみ込む。
後ろに回された両手に何を隠しているのだろうか、と考えながら待っていれば、にっと悪戯っ子のように笑った。
パッと出されたのは大きな花束。色とりどりの花が包まれているそれは、青色が主になっていた。くるりと囲っている包装紙も、結ばれている色も青。
彼女が両手いっぱいに抱える花束に面食らった。
ずいっと渡されたのをそのまま受け取って、「お花？」と問えば、僕の顔をじぃっと見て固まった。その顔は心なしか輝いているように見える。
『うつくん、王子様みたいっ』
『テレビでみた！』と笑い、花束を抱える僕の手をきゅっと握ってそう言ったAちゃん。
『ふわふわしてて、きらきらしてて、いつもよりすっごくす〜っごくかっこいい！』
腕をパッと広げてAちゃんは笑う。ふわふわできらきらなのは君の方だ。彼女の周りに花びらや光の粒が舞っているような幻覚が見える。
『絶対うつくんに似合うと思ったの、このお花』と言う彼女に胸がきゅぅっと甘く締め付けられる。その天使のような姿を目に焼き付けて、腕を伸ばして彼女の身体を自分の元に寄せる。
「Aちゃん、あいしとうよぉ…」
花束ごとぎゅっと抱き締めれば、彼女と花の甘い匂いで胸が満たされる。
僕のこの気持ちは、目に見えるようにはっきりしている
だから
愛なんや
シャオちゃんと話した"愛しているとは何ぞや"という話を思い出して、改めて自分の"愛"を確認した。
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ぽんず(プロフ) - 時雨さん» 【d!×はぴしゅが】が見たくて自己満で作ったモノなので、そのようなコメントをいただけてとても嬉しいです…！ (6月14日 22時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - d！様も原作も好きなんで供給過多です)) (6月13日 22時) (レス) id: 361218612a (このIDを非表示/違反報告)
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