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◇ ページ27
Aと出会ってから、キスやらそういう行為は全くしていなかった。しかし、悲しむべきか喜ぶべきか、逃げ腰になったりする童貞臭い動きは出なかった。面目は守られた。
恐らくリップのものであろう甘い匂いが、自分の口元から香る。目を見開いて犯人を見れば、満足げに口角を上げていた。
「あんな別れ方しちゃったけどさ、私やっぱり君が好きなんだよね。だから、また一緒にあそぼーよ」
握っていた僕の手を放して、そんなことを言う。
なんて返そうか考えていれば、無言を肯定と取ったのだろう。持っていたスクールバッグを肩に掛けて、足を動かした。
「じゃあ、またね」
満面の笑みで手を振った彼女は、暗がりに消えていった。
手を振り返す暇も、声を出す暇も無かった。ワンテンポ置いて、帰らねば、という思考が起こり帰り道の途中であったことを思い出す。彼女のおかげで早鐘を打っていた心臓は落ち着きを取り戻し、また走れる気になれた。
足を踏み出して、再び夜の住宅街を駆ける。
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ぽんず(プロフ) - 時雨さん» 【d!×はぴしゅが】が見たくて自己満で作ったモノなので、そのようなコメントをいただけてとても嬉しいです…！ (6月14日 22時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - d！様も原作も好きなんで供給過多です)) (6月13日 22時) (レス) id: 361218612a (このIDを非表示/違反報告)
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