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シフトが終わり更衣室で、もはやテンプレと化したシャオロンとの女遊びに行く行かないの押し問答を繰り広げた後、帰路を急いだ。
遅くなってもうた、急いで帰らんと。Aちゃんきっと待っとるんやから。
そんなことを思い、玄関で子犬のように待つAの姿を想像して、心がほわほわする。息が上がる身体に鞭打って街頭の少ない住宅街を駆け抜ける。
もう少しでマンションが見えそうになったとき、暗がりから人影が現れた。反射で速度を落として近付いて来る影を観察する。
ミクルティー色の髪に華奢な身体、小さな顔は目元を主にして全体がきらきらと装飾され、口元には柔らかな笑みが浮かんでいる。薄く桃色に彩られたその口が僕の顔を認識して開かれた。
「やっほ、久しぶり」
「おん、久しぶりやな」
控えめに振られた手を見て、僕もひらりと振り返す。足は彼女の前で止まった。
僕より下にある瞳は、静かにこちらを見上げている。しげしげと顔を見られるのは別に苦じゃない。
「偶然近く通ってさ、せっかくだから会っとこーかなって」
「そーなん？ありがとうな。やけど、もう遅いしはよ帰った方がええで」
短く折られたスカートからは健康的な太ももが覗いている。ただでさえ夜道は危険だらけなのに、こんな如何にも襲って下さいみたいな服装は鴨が葱を背負って来るのと同義だ。
そんなこちらの考えを他所に「へーきだよぉ」とのんびり言う彼女の手には、いつの間にやらスマホが握られていた。
首を傾げていると、緑色のアイコンをタップしてQRコードの映った画面を差し出してくる。
「スマホ買い替えてさ。だから交換しよ？」
「えーよ」
恐らく彼女の手であろうものと煌びやかなお菓子が映ったアイコンが、友達欄に増える。すぐさまトークにスタンプが送られてきたので、適当に猫のスタンプを送り返しておいた。
トークルームにある大量の通知。広告やらも含まれるが、ほとんどは未読のまま放置した女共とのトーク。
ブロックするんも整理するんも、どっちにしろめんどいな…なんて思いながらスマホを見つめていると、そのスマホが握られている手に彼女の手が重ねられる。
何事か、と顔を上げた瞬間、唇にやわらかな感触が届いた。
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ぽんず(プロフ) - 時雨さん» 【d!×はぴしゅが】が見たくて自己満で作ったモノなので、そのようなコメントをいただけてとても嬉しいです…！ (6月14日 22時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - d！様も原作も好きなんで供給過多です)) (6月13日 22時) (レス) id: 361218612a (このIDを非表示/違反報告)
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