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「だーいせーんせー」
バイトの更衣室でユニフォームから学校の制服に着替えていれば、なんとも気の抜けた声で呼ばれる。声でなんとなく相手は分かったが、黙々と着替えていただけなので構ってやろう。
茶髪のボブを揺らしながら近付いてきたのは、紗尾論吉。バイト先で出来た友人である。
女のような見目をしているが、れっきとした男。最初に客と間違えて声を掛けかけた、ある意味黒歴史の相手。
本人に可愛らしいなど女に吐くセリフを言ってしまえば、すぐさま不機嫌な顔になるであろう。
まぁこのバイト＿コンセプトカフェならばその可愛い属性も有用だし、なんなら上手い事活用しているようにも思える。
ちなみに今呼ばれた「大先生」というあだ名はこの男が命名した。当初は「先生」だったのだが、おっさん臭くて嫌だと伝えれば大先生に昇格された。自分が言うのもなんだが、性格がひねくれている。
何度頼んでも変える気配は見えなかったので、放置した。
「お疲れシャオちゃん」
「おつおつ〜」
ちょうど真反対側に振り分けられたロッカーを開けて、彼はへらりと笑った。
「シャオちゃん」という愛称はこの店では当たり前になっているもの。リアルで仲のいい友人から「シャオロン」と呼ばれる彼は、そのあだ名をこの店での源氏名にしている。
かく言う僕は本名からもじった「鬱」という名前。こいつに感化された奴は「鬱先生」なんて言ったりもする。大先生と同じく放置。
「なぁなぁ大先生、この後暇？」
「ん？なんでや」
「んっふっふ〜」
ワイシャツに袖を通し始めたとき、パッとこちらを振り返ってくる。その顔には何やら企んでいる笑顔。何に巻き込まれるのやら、ある程度想像は付いているが。
「女引っ掛けに行こーや」
「嫌や」
「即答！？」
想像通りのセリフで、用意していた言葉をコンマ数秒で返す。案の定ぎゃいぎゃいと騒いでいるが、我関せずネクタイを結ぶ。「大先生がおったらばかすか釣れるんやけどなぁ〜」とぶつぶつ言っているが、無視無視。
その態度から僕を誘うのは不可能だと感じたのか、諦めて着替えに戻った。
だがしかし、機嫌が悪いものは悪いようで、ぶすくれた顔をしながらこちらを見ているのを感じる。
仕方なしに振り返って、理由を話してやる。
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ぽんず(プロフ) - 時雨さん» 【d!×はぴしゅが】が見たくて自己満で作ったモノなので、そのようなコメントをいただけてとても嬉しいです…！ (6月14日 22時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - d！様も原作も好きなんで供給過多です)) (6月13日 22時) (レス) id: 361218612a (このIDを非表示/違反報告)
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