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とある高校のとある教室。授業終わりの解放感に包まれながら、窓際で女子高生たちが談笑している。
一人の少女が、とある話題を取り出した。
「大条空くんって知ってる？」
「えーと、誰だっけ」
「うちの学年の人でさ、イケメンだけど、女子とっかえひっかえのクズ」
「なんか頼まれたら、彼氏持ちでも全然やるんだって」
「正真正銘のクズじゃん」
「まーそこがいいんじゃない？女は悪い男に惹かれがちだし？」
自分もそんな悪い男に惹かれる女の一人であることを棚に上げて、少女はそんなふうに言う。達観したように見せて、まだまだ子供なのが高校生なのである。
窓枠に頬杖をついてぼんやりとしていれば、話題の彼が正面玄関から現れたのが見える。
髪は夕方に差し掛かる日の光を反射して、紺色のようにも見える。遠目でも分かる気だるげな雰囲気は、一見すると胡乱で妖艶な雰囲気にも感じる。
しかし、共に歩いている友人たちと話す姿は、普通の高校生らしさに溢れている。
言われてみればクズっぽい雰囲気も感じるが……
そんなことを考えながら、観察を続けていれば彼に駆け寄る人影がひとつ。ミルクティー色の髪をふわふわさせて、華奢な身体を彼に擦り寄せて、、なんとも愛らしい小動物のような女の子。確か学年一と噂される美少女。
あれを今日の獲物にでもするのだろうか、と見ていたが、どうやら断ったらしい。手をひらりと振って、何事もなかったかのように再び歩き出していた。
周りにいる友人たちには冷やかされているようだ。
誘い全てをほいほい受けるのだと思っていた少女は、面食らった。まさか噂の彼が、女子の誘いを断ることがあるだなんて。
何故？
用事があった？
先約の女子がいた？
それとも
心に決めた人が出来た?
いろいろと考えは脳内に巡るが、全て憶測の範囲内。
それになにより、自分は彼に特別な感情を持ち合わせていない。ただの、野次馬根性で見ていただけ。
考えることに飽きた少女は、仲間の少女との談笑に花を咲かせに戻った。
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ぽんず(プロフ) - 時雨さん» 【d!×はぴしゅが】が見たくて自己満で作ったモノなので、そのようなコメントをいただけてとても嬉しいです…！ (6月14日 22時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - d！様も原作も好きなんで供給過多です)) (6月13日 22時) (レス) id: 361218612a (このIDを非表示/違反報告)
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