今日も今日とて可愛い、うちのマネージャー

友達 ページ8

〈喫茶店の店内〉


A『んっ？何を言ってるんですか？』


及川「だ〜か〜ら〜、俺と付き合わない？
って言ってるの〜！」


A『それは、分かりますよ！
何でさっき会ったばっかの人に
告白をしたのかを聞きたいんです！』


及川「一目惚れしたからだよ。」


さっきとは打って変わって、
真剣な眼差しで私を見つめる。


そんな私はというと、最後の一口を
食べ終わったところだ。


A『付き合うって、あの
2人でデートしたり、手を繋いだりする
やつですよね…？』


及川「そうそう、大正解〜！」


A『むっ、無理です！
まだ、会って1時間くらいしか経ってないし
それにお互いのこと
全然知らないじゃないですか！』


及川「じゃあ、お互いのこと知ってったら
いいんだ？」


A『いやっ、そーじゃなくて
なんかこーいうのって段階とか
あるじゃないですか！』


及川「うーん、付き合うのが無理ってなると…
じゃあ、まず友達になってよ！」


A『友達なら、いいですけど…。』


及川「やったぁ〜〜〜！！！！！
じゃあ、俺たち今日から友達ってことで
まずLINE交換しよっ！」


A『いいですよ。でも、
これから受験勉強とかで忙しくて
あんまりLINE返せないかもしれないですよ？』


及川「全然いいのいいの！
俺がAちゃんと
少しでもLINEしたいだけだからっ！」


A『はぁ〜、分かりました(笑)』


数分後


A『これで、登録できましたね。
そーいえば、及川さんの携帯
さっきから光ってますよ？』


及川「んっ？岩ちゃんから電話だ。
何かあったのかなぁ？」

もしもし〜、及川だよ〜！」


？「おい。クソ及川。
お前どこで何やってんだよ。」


及川「今ね、新しく知り合った女の子と
喫茶店にいるよ〜！」


？「今日はお前が後輩の試合見に行きたいつって
俺を無理やり引っ張ってきたんだろーが、
死ね、クズ川！」


及川「岩ちゃん、悪口を略さないで！」


？「ちんたらせず、
さっさと、戻ってこい！！」


及川「えぇ〜、戻らないとダメ？」


？「明日、顔面にボール当てられていいなら、
戻ってくんな」


及川「すぐ、戻るからやめて〜！

ごめんねAちゃん！
すぐに帰らないと
岩ちゃんに怒られちゃうんだ！」


A『全然いいですよ。
早く行ってあげて下さい。』


及川「今日は、お詫びじゃないけど
ここの代金は払っとくから！

また、後でLINEするね〜！」


A『嵐のような人だったな…。』

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