57 ページ11
「君が、僕を選んでくれなかったから
君が、他の人を選んでしまったから
僕はコンスタンツェと結婚したんだ」
涙が溢れる
頭がおかしくなりそうだ
A、今、君は僕の声が聞こえてる?
君は今何を考えているの?
「今考えると、Aが婚約すると分かってても会いに行けば良かったって思う
でもさ、それが出来ないくらいショックだったんだよ
それくらいAが好きだったんだよ
だから、少しくらいはその気持ちに気付いてくれてるのかなって思ってたよ
でも…Aは…」
この気持ちは、怒りなのか、悲しみなのか、それとも…
「Hör mal, meine M」
「はーい、ストップーーそこまでーー」
「⁉」
急に後ろから聞こえた間の抜けた声に驚いて、思わずタクトを落としてしまった
「響君⁉なんで……?」
そこにはチュロスを食べながら歩いてくる、ミ◯キーカチューシャを付けたクラシカロイドの生みの親、音羽響吾がいた
思いっきり楽しんでるね、ネズミーランド
「なんか人だかりが出来てるなーって思って来てみたら、まさかAとモツがいるとは
どう、調子は?歌苗に怒られまくってるかい?」
「いや状況見て⁉」
「見てるよ」
「Aと…うまく話ができない
僕も悪いと思ってるけどさ…」
「あ、この騒ぎってただの夫婦喧嘩かな?」
「違う‼」
響君絶対ふざけてる
この状況で…
でもこんな響君でも、相談すれば、少し状況は良くなるかもしれない
「あのっ、響君……あれ⁉いない」
「A〜?大丈夫〜?」
「響君‼え、近付いても平気なの」
「もう平気だよ〜
ま、Aともう少し話してみなさい
じゃあね、歌苗によろしく」
ヒラヒラと手を振って響君はさっさと行ってしまった
なんか…うーん
分かんないけど少し落ち着いた気がする
Aと、もっと、ちゃんと話さなくちゃ
「A、帰ろっか」
今日、ちゃんとけじめをつけて、明日を楽しまなくちゃ
43人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
A(プロフ) - 文才分けて下せい (2018年12月17日 23時) (レス) id: c907478cb4 (このIDを非表示/違反報告)
神月(かみづき)(プロフ) - とても面白いです!更新、頑張ってください。元々クラシックが大好きですが、クラシカロイドもとても面白いですよね!(ショパンとシューマンの曲が好きです、ぜひ聞いてみてください!) (2018年1月10日 21時) (レス) id: e1bb019e02 (このIDを非表示/違反報告)
ぐみ - モーツァルト教w ナイスアイディア!b (2017年12月24日 18時) (レス) id: 9873466d22 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 鶯さん» モーツァルト教あったら私も入りたい (2017年12月24日 10時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
鶯(プロフ) - ぐみさん» モーツァルト教作りましょうか、もう。 (2017年12月24日 10時) (レス) id: 2a72e67ce6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鶯 | 作成日時:2017年12月4日 14時