57 ページ9
暗い道を2人、並んで歩く
事務所ではあんなにそっぽ向いてたのに、なんか今は普通
さっきまでの心配は何処へ
他愛もないおしゃべりをしながら10分くらい歩くと、寮が見えてきた
『四葉君、このへんで大丈夫だよ、ありがとう』
私がそう言うと、四葉君は立ち止まった
四「ミヤちゃん」
『ん？』
急に立ち止まった四葉君に驚きながらも、私も足を止めて四葉君の顔を見上げた
どうでも良い話なんだけど、身長180cm越えの人って見上げないと顔が全然見えないんだよね、20cm差って結構大きい
四「今日、せんせーからミヤちゃんがLūnaだって事聞いて、めっちゃ驚いた」
『…うん』
四「それでびっくりして、なんか気持ちまとまんなくて、パーティでミヤちゃんの顔見れなくて
やな感じだったよな、ごめん」
『…ううん、そんなことない、私が…Lūnaだって事隠してたから』
四「ミヤちゃんは悪くねぇよ、隠したい理由あるんだろ
ちょっと気になるけど、言いたくないならそれで良いよ、言いたくなったら言って
なんかさ、自分でもよく分かんねーけど、ミヤちゃんがLūnaで良かったなってスゲー思う
多分学校のみんなもおんなじこと思ってるよ」
『うん…ありがと……』
予想外の優しい言葉
なんか涙出そう
私がLūnaで良かったと言ってくれた
私はこういうことを言われるのを、ずっと待っていたんだ、多分
四「ミヤちゃん次学校来るのいつだっけ」
『…明後日』
四「学校来にくい？気持ち的に」
『…少し』
四「やっぱそーだよな
でも大丈夫だよ、クラスのみんな優しいし、なんかあったらオレが言ってやるし」
なんでこんな優しいんだろ
でもこの優しさに頼ってばかりじゃダメだ
『ありがと、でも大丈夫
私も頑張って、なんとかしてみるよ』
なんとか、って何だろう
もうバレてしまったから、堂々としてしまおう！とかかな
髪の毛は無理だとしても、思い切ってメガネやめてコンタクトで学校に行こうかな
良いかも、これ、明日紫吹さんに確認とってみよ
四「はは、なんかミヤちゃんちょっと楽しそう」
『え、そ、そうかな…』
四「でもなんかあったら、何でもオレに相談して良いかんな」
『うん、ありがとう
じゃあ、また明後日！送ってくれてありがとう』
四「おー！じゃあ明後日な！バイバーイ」
そう言って、手を振りながら四葉君と別れた
思ってたより良い人だったなぁ…なんかお兄ちゃん感があるっていうか
なんだか学校がとても楽しみです
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 126人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鶯(プロフ) - るるさん» うわあああありがとうございます！！頑張ります！ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！（語彙力） (2020年5月19日 22時) (
レス) id: 2a72e67ce6 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - アイナナ好きで探してたらこの作品に出会いました！とても面白くて大好きです！！これからも更新頑張ってください！応援してます！！ (2020年5月18日 13時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)
鶯(プロフ) - かなとさん» すみません外し忘れていました。これからは気をつけます。ご注意ありがとうございました。 (2019年3月5日 12時) (レス) id: 2a72e67ce6 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月5日 9時) (レス) id: d5d073bdf0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鶯 | 作成日時：2019年2月19日 13時
