おそ松さんとクラシカロイドが混ざったら大変な事になると思うのでやってみる。

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『じゃあ、家を案内します

外ってもう出ました？』

「出てないよー」

外観見てないのに中にいるって変な感じだなぁ…

『じゃあ外に…って靴、あります？』

「あ、無い」

…いくらトリップでも靴は忘れてる、か

屋内だしね、しょうがないよね

まぁそこまで用意周到なトリップは逆に気持ち悪いというか…

16人分も靴あるかなぁ…多少古くても頑張って履いてもらって…

と下駄箱の扉を開けると

『…』

見知らぬ靴たち

「あー！僕達の靴！」

…なんなんだよ このトリップ


はい

『ここが前庭』

「うわ、広っ…」

「門もある！」

祖父母が亡くなってから車を処分したので、その分前庭はかなり広い

色とりどりの花が咲いている花壇

噴水付きの小さい池

洋風で良い感じ


庭の一角で趣味の家庭菜園をしている

家庭菜園は一人暮らしの心強い味方なんです(食費の面で)

『この広さなら全員追い出しても…』

「…何か言った？」

『いえ何も』



『じゃあ中入りましょうか』

「はーい」

靴を脱いで玄関にあがる

時間もたくさんあるわけではないので、さっさと説明していく

リビングの向かいの部屋は洗面所とトイレ

リビングの横はダイニング、その奥にキッチン

一番奥には浴場がある


二階に上がる

『二階、三階は個人の部屋と大部屋』

合わせて20部屋くらいかな

二階廊下の手前にある大部屋2つが家賃未払い組の部屋になる予定

二階の一番奥の部屋は私の部屋、その向かいの部屋は両親の部屋

とりあえず空き部屋のドアを開けて家賃既払い組に部屋を選んでもらった

歌苗さんは私の部屋の隣

奏助さんはその向かい

ワーグナー君は三階の一番手前の部屋

ショパンさんは三階の一番奥

「ベッドとか収納とか全部揃ってるんですね〜」

『はい、昔は親戚みんながここに住んでましたから』

祖父が亡くなって、父が主になった時に全員追い出してしまった


階段を降りながらトド松さんが私の方をわざわざ向きながら言う、後ろ向きに階段降りると落ちますよ

「そういえばAちゃんの両親は？挨拶しておきたいなぁ」

ニコッと人の良さそうな笑みを見せるトド松さん、あざとい

『ああ、両親は1年前に亡くなっちゃって』

私も笑顔で答える

「え…あ、ごめん…」

『気にしないでください

私自身、指で数えられるくらいしかあった事がないので

全然気とか遣わないでいいですよ

両親の部屋に仏壇あるんで、好きに線香あげてください』

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