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朝食を食べ終わり、また私は部屋に戻る

ベッドに座って大きく息を吐き出すと、途端に早くなる鼓動

《何か今日は嫌な予感がするので》

…やっぱりみんな何かを感じ取っている

モツ君も何か少しおかしかった、私もそう

何で今日に限って…


何気なくスマホを手に取り、電源を入れる

そして、画面に表示された文字を見て愕然

『何…これ……?』


《mitsuru_arkheに位置情報を送信しました》


『三弦さん…』

ハッキング…か、対策はしてたんだけど

やっぱり1週間音信不通は無いよね、バッハさん、心配してるかな、それともわかってくれてる?


でも三弦さんは心配とかじゃ無い、私がいないとバッハさんの計画が狂うと思って焦ってる

それで私のスマホをハッキングした、きっと近々回収の者が来るだろう


そしたら

…この館の人達にも迷惑がかかってしまう

いっそこのスマホを壊してしまおうか

…いや、これには私とみんなの1週間の思い出が残っている

私1人で…どうにかしなければいけない

隠し通さないと


トントン

『っ…⁉はい』

「Aさん?何かリストさんが呼んでますよ」

突然のノック音に驚いた、しかし顔を覗かせたのは歌苗さんだった

さっきからいろいろ考えてたから…少しの事でも警戒してしまう

『あ、はい、ありがとうございます

わざわざすみません』

「いえ、全然大丈夫ですよ

リストさん、若干イライラしてるので早めに行った方が…」

『え…』

まだ6時なんだけど…?

『わ、分かりました…行って来ます』

「気を付けてくださいね〜…」

歌苗さんと別れて廊下を早足で歩く

トントンガチャ

『遅れてすみませーん…』

「もう!5時半に来なさいって言ったじゃない!」

『えぇ…?言ってないですよ、早起きして来なさいってことしか(35話参照)』

「(35話確認した)……と、とりあえず座って!

もう6時なんだから間に合わないわよ!」

『は、はい…お願い…します…』



温かい人達、いつも楽しい雰囲気の音羽館

アルケー社とは違う、自由な音楽で溢れている

何故かバッハさんも、あまりこの館に手を出そうとはしなかった

…この館にいれば安心な気がする

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にいか - ヒュアメル マイネ ムジーク!  今更ごめんなさい (11月14日 1時) (レス) id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - yukirinさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年10月10日 7時) (レス) id: 2a72e67ce6 (このIDを非表示/違反報告)
yukirin - 私、この小説大好きです。続きたのしみにしています。受験がんばってください (2017年9月30日 14時) (レス) id: 44b59c9a51 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます!受験も更新も頑張ります (2017年5月28日 22時) (レス) id: c71a6dc039 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 受験生何ですか!?はわわわ!頑張ってくださいね!私は来年受験生に不本意ですがなります…大変ですよね。私、受験も更新も応援します!特に受験!1度きりだからです!頑張ってくださいね! (2017年5月28日 19時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年4月8日 15時

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