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音羽館に…？
『ありがとう
でも無理だよ
私リストさんとショパンさんを連れ去ろうとした
もし２人が許してくれたとしても私が自分を許せない』
そう言うとモツ君は、はぁ、とため息をついた
「A」
モツ君の綺麗な空色の瞳が私を見つめる…今の私には白黒にしか見えないけど…
「それはもう"過去"の事だよ
A、前を見なきゃ
Aの"未来"にもカラフルな楽しい世界が待ってるんだよ」
その言葉で今気付いた
そうだ、モツ君は知らないんだ
『私の未来にカラフルな世界なんてない』
「えっ…？」
『私の眼の事を知らないでしょ』
「…どういうこと？」
『私、色が見えないの』
「!?」
息をのむモツ君
『幻想曲のムジークで世界から色が消えた
モノクロの世界…あなたの桃色の綺麗な髪も空色の瞳も見えないの
別に後悔はしてない
でもこんな私にカラフルで綺麗な未来なんてきっと来な「来るよ」
…え？』
「色が見えないのなら僕が色をつけてあげる
世界は色だけじゃないよ
音、匂い、味、感触も楽しめるでしょ？
僕が楽しませてあげるよ
だから、一緒に来てよ」
『モツ君…』
頬を温かい滴が伝う
モツ君は優しく私の涙を拭うと、私の手を引っ張る
《君も行こうよ》
あのときのモツ君の手だ
凄く懐かしい
走りながらモツ君の後ろ姿を見ていると
『!?』
一瞬だけ…モツ君の桃色が見えた
「どうしたの？」
『…ううん、何でもない』
ああ、モツ君は本当に私を変えてくれる人なのかもしれない
ベト君の言葉を借りると、"運命"ってやつなのかな
バッハさん、ごめんなさい
私はモツ君と一緒に音羽館に逃げます
こんな強制的な手段よりももっと良い方法がある
この世界を変える、もっと良い方法があるって気付いて＿＿
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にいか - ヒュアメル マイネ ムジーク！ 今更ごめんなさい (11月14日 1時) (
レス) id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
鶯(プロフ) - yukirinさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年10月10日 7時) (レス) id: 2a72e67ce6 (このIDを非表示/違反報告)
yukirin - 私、この小説大好きです。続きたのしみにしています。受験がんばってください (2017年9月30日 14時) (レス) id: 44b59c9a51 (このIDを非表示/違反報告)
鶯(プロフ) - ユキナさん» ありがとうございます！受験も更新も頑張ります (2017年5月28日 22時) (レス) id: c71a6dc039 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 受験生何ですか！？はわわわ！頑張ってくださいね！私は来年受験生に不本意ですがなります…大変ですよね。私、受験も更新も応援します！特に受験！1度きりだからです！頑張ってくださいね！ (2017年5月28日 19時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶯 | 作成日時：2017年4月8日 15時
