13話 ページ15
Aside
3人で他愛のない話をしていれば、あっという間に学校に着いてしまった。
＿＿＿＿＿＿一言でも、喋ってみる。
まずは喋らないと始まらない。
それは自分でもよく分かっていた。
不自然に思われない様にキョロキョロと辺りを見回した。
やっぱり、まだいないかな、、、。
そう思ったけど、やはりまだ諦められなかった。
今度は別のところを見れば、
「あ！」
「ん？A、どうした？」
「あ、いや、鳩を見つけただけ…」
危ない危ない…つい声を上げちゃった。
自分でも分かるほど声を上げた恥ずかしさに頬を染め、そして口角を上げた。
もう一度、先程の方向に向き直る。
昨日と同じ。恐竜柄のパーカーに赤っぽい茶髪の男の子。
間違いなく、じゃぱぱ先輩だ。
「ごめん、2人とも。友達待ってるから、先行っててほしい」
嘘をついてしまったが、こうする他なかった。
「あー、いいよいいよ。じゃ、僕たち先行ってるね！いこ、ゆあん」
「嗚呼。A、また後でな」
「うん。また後で」
2人に手を振り、私は先輩のいる方向に向き直った。
大丈夫。喋るだけ。
私はぎゅっと拳を握り、スニーカーを鳴らした。
気づけば先輩との距離は間近だった。
今しかない。今逃げれば、きっともう次はない気がした。
「先輩ッ！」
その時。時が止まった気がした。
足音、声、鳥の囀りすらも、何も聞こえなかった。
エメラルドグリーンの瞳が私を捉えた。
「ん？」
不思議そうに見られていたが、それさえも私の胸を高鳴らせた。
「あ、えと、その…」
挨拶するだけじゃん！何でこんなに戸惑っているんだ私！
コミュ症とかでは無いのに、どうしても彼が私を見ている、
と思ってしまっただけで胸がいっぱいだった。
駄目だ。此処で立ち止まらせたら迷惑をかけてしまうかもしれない。
そして、私はもう一度、先輩の顔をしっかりと見つめた。
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ぽんず。(プロフ) - あいみ_creeperさん» ありがとうございます…！あいみ様もテストが…私はやっと今日終わり、もうくたくたです…笑これからも楽しい話を作れる様、頑張ります。(｀・ω・´) (2022年1月12日 15時) (
レス) id: da5bb3b1c9 (このIDを非表示/違反報告)
あいみ_creeper - いつも楽しく読ませていただいています！初コメです、失礼します…。僕もそのぐらいにテストが…。了解です一緒に頑張りましょう！(?)次の更新楽しみにしてます、長文失礼しましたー。 (2022年1月10日 22時) (レス) @page26 id: bd73cbb4e1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず。(プロフ) - MIZUNOKAMISAさん» みんな大好きシヴァさんです。(｀・ω・´)先輩って感じがしますよね！同じ気持ちで嬉しいです。(*´ー｀*) (2022年1月6日 14時) (レス) id: da5bb3b1c9 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUNOKAMISA(プロフ) - ついにシヴァさんが出てきた！！なんか先輩って感じでとってもいい✨！！ (2022年1月5日 22時) (レス) @page22 id: ea686645bc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず。(プロフ) - ななせ。さん» て、天才なんて、、、勿体ないお言葉です…。( ˙-˙ )最高…尊い…？私今ならご飯10杯いけちゃいますよ？！ななせ。様の楽しみの一つになり、とても嬉しいです。(*´꒳`*) (2022年1月2日 6時) (レス) id: da5bb3b1c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんず。 | 作成日時：2021年12月19日 19時
