桜色の世界 ページ4
「ごめんなさい律人さん、、待たせましたか…?」
「全然待ってないよ、寧ろ早すぎ。もうちょっと準備に時間かけて良いんだよ?」
「ううん。律人さんと楽しむ時間、少なくなっちゃう」
「っ…!もうっ、可愛いなぁ」
玄関で待っている律人さんと会話しながら、この季節に合う白のショートブーツを履いた。
準備万端。律人さんと目線を合わせると玄関の扉を開き、
「お手をどうぞ、プリンセス」
「あら、ありがとう」
律人さんは、何でこんな恥ずかしいことも言えてしまうのだろう。
だがこれに慣れてしまった自分も自分だが…。
律人さんの掌に自身の手を乗せ、扉の外まで誘導してもらった。
外に出て、小さく空気を取り込んだ。
少し肌寒い、けれど暖かい、、この何とも言えない気温が好きだ。
「…やっぱり春って良いなぁ」
「フハッ!毎年言ってるよね」
「え?…そうですかね」
確かに去年も言った覚えが…。
でも、毎年こんな話ができるの、、なんだか嬉しいな。
最近嬉しかったこと、律人さんの友達の話、今日の夕飯の話…
小さな幸せを、2人で共有して、2人で笑い合う。
それだけで充分幸せだった。
いつの間にか繋いでいた律人さんの手を再度強く握り、
目の前の景色に息を呑んだ。
「綺麗…」
視界いっぱいに広がる桜色の景色。
足元は桜色の絨毯。
______世界が、桜色だ。
律人さんはどんな顔をしているだろう、そう思い、
律人さんの方を振り向くと、彼と目があった。
少しばかり吃驚すると、律人さんが此方に手を伸ばしてきた。
「…っあ」
「桜が、、」
律人さんは私の髪の毛を優しく触り、少し経つと手が離れた。
「桜ついちゃってた。めちゃめちゃ可愛かったけど」
「…あぁ、、ありがとうございます…最後の一言は余計です」
「ハハッ、素直じゃないなぁ」
「…揶揄わないで下さいよ、、桜、綺麗ですね」
「そうだねー、、Aの方が綺麗だよ?」
「恥ずかしいです…」
やっと素直になったー!と、悪戯じみた笑顔で微笑む律人さん。
___貴方の方が綺麗ですよ。
そう言いたかったが、また茶化されそうなのでそっと心の中に閉まっておいた。
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ヒメ - リクエストです。デートしてると中に、ナンパされてキスされそうなとき助けに来るみたいなのお願いです。 (2022年8月1日 14時) (レス) @page11 id: 9018a5d207 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず。(プロフ) - 。ちょこまろ。さん» コメントありがとうございます。私もうりくん推しなんです…!喜んでもらえて嬉しいです。( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎ リクエストありがとうございます…!(ㅅ´。•ᵕ•`) (2022年4月25日 17時) (レス) id: da5bb3b1c9 (このIDを非表示/違反報告)
。ちょこまろ。 - 初コメ失礼します……!私はうり推しなので、めっちゃ嬉しいデスッッ⭐︎リクですが、休日にからぴちメンバーが2人の家に遊びに来て、うりのギターをみんなで聴いたりしながら、ゆったり過ごすとかどうでしょうか……? (2022年4月25日 1時) (レス) @page8 id: 1cb4a4c603 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず。(プロフ) - mimiさん» 返信遅れてしまいすみません…。了解です。(`・ω・´)ゞ 暫く待たせてしまいますが、書かせて頂きますね。…ありがとうございます…!! (2022年4月14日 20時) (レス) id: da5bb3b1c9 (このIDを非表示/違反報告)
mimi - 初コメント失礼します!【夢主が風邪をひいてしまったら】というのが見たいんですがいいですかね?がんっばってください (2022年4月11日 21時) (レス) @page9 id: 066a29b42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽんず。 | 作成日時:2022年3月22日 20時