審判の時《参》 ページ3
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「その厄介者は誰かって? もちろんミミックさ。だが、ミミックを倒すには織田君が本気にならなければならない。だから、子供達に死んでもらったんだ。
もちろん一之君が妨害するのは目に見えていたから、子供たちの居場所をリークする係は坂口君にやってもらったのだけれど。我ながら最適解だった。
更に、織田君が命を落としたきっかけを作ったのが私だとわかれば、太宰君が私を殺す前に出て行く。もうマフィアという組織に愛想をつかしているからね」
それまで順調に話していた鴎外は、指を当てる動作をしながら、苦い表情で言った。
「ただ一つ、大きな誤算があった。……安吾君が、一之君を殺さなかったことだ」
芥川は、そこで初めて、足立を撃ったのは坂口安吾であると知った。しかし鴎外の話を遮らず、続きに耳を傾けている。
「一之君の幻覚が攻撃性を増していることは、その目で見てきただろう。
彼の幻術は、
つまり、負の感情を抱かせない親しい人間なら、精神攻撃を一切受けることなく撃破できるわけだ。だから安吾君には、足立君の暗殺を依頼していたのだけれど……。まさか寸前で裏切られるとは。
今となってからそういっても遅いがね。あの場で足立一之は退場するべき人間だったのだよ。私の筋書き通りならば」
「前首領と同じように、ですか」
これまで無言を貫いていた芥川が、その時初めて鴎外に言葉を返した。その短い一言は、彼が文字通りに、足立一之の全てを知ったことを示していた。
「全てを識る権利があるとは言ったが。そこまで事情通とはね」
「貴君にとって、“足立一之”は
鴎外は凶暴な微笑みをたたえ、「稲生君か」とだけ答える。芥川は怯えに支配される感覚がした。
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伊織 - いえいえ!!私が気にしすぎてるだけなのでw お忙しい中目を通してくださってありがとうございました! (2021年8月18日 14時) (レス) id: 399c3e6058 (このIDを非表示/違反報告)
アバンギャルド・マボ(プロフ) - 伊織さん» また、先述のとおり、多忙につき反映が難しくなってきたため、誤字報告・指摘の窓口は一度閉めることになりました。 せっかくのコメントに、不誠実な対応をすることになっては心苦しいからです。。。 忍びないのですが、今後は「まあいっか!」で流してください( ; ; (2021年5月22日 12時) (レス) id: 253e5eff26 (このIDを非表示/違反報告)
アバンギャルド・マボ(プロフ) - そこまで読んでくださった方がいるとは……!誤字報告ありがとうございます!多忙につき、反映に時間がかかると思いますが、物語として重要なシーンなので訂正いたします!ありがとうございました!! (2021年5月22日 12時) (レス) id: 253e5eff26 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - モールス信号なのですが...紹介ページ?みたいなところ、オじゃなくてエになってると思います。オは「・−・・・」かと...図々しくもすみません...! (2021年5月21日 21時) (レス) id: 399c3e6058 (このIDを非表示/違反報告)
アバンギャルド・マボ(プロフ) - いつもありがとうございます!!これまでの芥川少年の行動を振り返ってみると「?!」の連続ですよね…笑笑 足立も芥川関係になるとグッズグズになるので五分五分かと思いつつ、やべえなと書いてる自分も思う時があります。 (2018年12月11日 19時) (レス) id: ea18c173c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アバンギャルド・マボ | 作成日時:2018年7月8日 15時