あくまで恋じゃない【名前変換オリジナル】

15過去 ページ15

――2年前




愛梨「ついに椎奈も大人の仲間入りか〜」



「…うん」




しかしだった。
山宮くんはそれからデートの約束も
電話も、メールすらしてこなくなった。





山宮「…」



目が合ってもそらされる。

なんで…









私は帰りに声をかけてみることにした。

「ねぇ、山宮くん」





山宮「…なに」





なんでそんなに冷たい言い方なのか、考えている暇もなかった。





「え、と、最近電話とかしないなって…だから今日帰ったらしてもい…」


山宮「ウザイんだけど」






「…え？」







山宮くんは付き合った時と別人のような
冷めた顔をしていた。



「…なんで？流石に酷くない」




山宮「うるさいな、やることやったんだから用はないよ」








何…それ








「どういう事！？体目的ってこと？」



山宮「お前だってそうだろ？七瀬達と初体験まだ〜って話してただろ？だから近づいた！そんだけ」






「…え」






ショックで殴る気もしなかった。
初めての彼氏にこんな形で裏切られるなんて…

やっと…人を素直に好きになれたのに









それから私とのプライベートな話を山宮くんはクラスに広めた。
私の居場所は少しの油断と、恋愛のせいで壊れた。









だから決めたんだ。









愛梨「大丈夫？椎奈…」




「…うん、大丈夫」









「私、もう恋なんてしない」

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