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今でこそ樹は高地家が誇る1番の健康優良児で運動神経が良く友達も沢山いて、じっとしている事が苦手なタイプの人間だ。
だが、幼い頃はそうはいかなかった。
｢今の樹って凄い元気じゃん？｣
｢うん。樹兄ちゃんが風邪ひいてる所あんまり見たことないかも。｣
｢小さい頃樹はね、よく風邪をひいてたりしてたんだよ。｣
｢あっ俺それ覚えてるかも。小学校入る前くらいだよね？｣
樹は樹の亡くなった父親に似てしまい、体が弱く小児喘息を患っていた。
走り回ることは愚か、冬の時期に外に出ることさえも出来なく、常にマスク状態。庭で大我と遊び回る北斗が羨ましくて仕方が無い年頃だった。
｢小さい頃の樹はね、喘息持ってて走ることすら出来なかったんだよ。｣
｢えー嘘ーあの樹が？｣
｢そう言えばそうだったわ。懐かしいなー。｣
｢それとペンちゃん何が関係あるの？｣
｢ただいまー。あれ？みんな何話してるの？｣
｢大我兄ちゃんおかえりなさい！今ね、樹兄ちゃんのペンちゃんの話してるの！｣
｢ペンちゃんかー懐かしいな...樹の初めての友達だろ？｣
そう。ペンちゃんは樹の初めての友達だ。
幼い頃の樹は外に出ることが出来なくて友達どころか、北斗以外の同い年の人に会うことが出来なかった。
喘息がきっかけで入院することが多々あった。
そんな時入院で寂しい思いをさせない為に、樹にホコリが舞わないような素材のぬいぐるみを選ばせた。
樹はつぶらな瞳で綺麗な水色のペンギンを選んだ。それが｢ペンちゃん｣なのだ。
｢ペンちゃんはねー樹の初めての友達なんだよ。｣
｢HAHAHA！今こんなにコミュ力お化けの樹の初めての友達が人外なの？面白いね！｣
｢ねーねーなんでペンちゃんは樹兄ちゃんのお友達になったの？｣
｢樹はねー昔はよく喘息で入院してたの。病院で1人でお泊まりって寂しいじゃん？｣
｢そうだね。｣
｢だから樹が寂しくならないようにってペンちゃんを買ったんだよ。｣
｢あぁー！そうだったわ！全部思い出したわ！俺ちっちゃい頃咳でしんどくてよく入院してて、だけど寂しくなっちゃって、良くなるものも良くならなくて、それを見かねたおにいがペンちゃん買ってくれたんだ。｣
ペンちゃん効果なのか、小学生になったか理由は分からないが、今の樹は高地家1の健康優良児だ。
これからも健康で健やかに育ってくれ...樹
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ひな(プロフ) - リクエストです！幼少期の双子の話で樹くんが喘息とかの体調不良系が読みたいです！お暇な時でいいのでよろしくおねがいします！ (2020年2月18日 7時) (
レス) id: be8a02c18f (このIDを非表示/違反報告)
sound - 楽しく読ませて頂いています。ジェシーが、アナフィラキシーになってしまうお話が読みたいです。お時間があるときで、大丈夫ですのでよろしくお願いします。 (2020年2月17日 14時) (レス) id: d961ddb5cc (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむぽんぬ(プロフ) - どんさんリクエストありがとうございます！きょものお話ですね!! (2020年2月17日 8時) (レス) id: 20c6d56bb7 (このIDを非表示/違反報告)
どん - きょもが重度の体調不良になるというお話をお願いします (2020年2月16日 22時) (レス) id: 1f3daddeea (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむぽんぬ(プロフ) - 松村琉杏。さんリクエストありがとうございます!!更新頑張っていきます！ (2020年2月16日 21時) (レス) id: 20c6d56bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむぽむぽんぬ | 作成日時：2020年2月16日 17時
