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放課後、いつも通り帰ろうと荷物を鞄に詰め込んでいた時にそれは起こった
「あっ、おいA
ちょうど良かった」
『え…なんですか？』
ハゲ頭の担任に呼び止められたのだ
「悪いんだけど、このノート地学準備室まで運んでくれねえかな？」
『えっ…なんで私なんですか？』
「なんでって言われてもなぁ
お前がたまたまそこにいたんだよ
悪いけど頼まれてくれねえかな、頼む
この後会議あるんだよ」
『…わかりました』
渋々首を縦に振り、鞄を置いた
いつもキヨ達と一緒に帰ってるんだけど、遅れちゃいそうだな…
LINE送っとこうかな…
スマホを手に取り、幼馴染グループLINEのメッセージ欄に｢悪いけど先に帰ってて｣と入力して送信ボタンを押そうとした
しかし、その瞬間
「おせーよ、何やってんの？」
『あ…キヨ
先生に雑用頼まれちゃってさ…
悪いんだけど先に帰っててくれない？
フジとこーすけにも伝えてくれると助かるんだけど』
「雑用？」
眉を顰めて、キヨは視線を私の後ろのノートに留めた
「あー…わかった」
『ごめんね、先行ってて……えっ？』
「手伝ってやるから早く帰ろうぜ
ほら、お前これ持て」
『え、まってキヨ
悪いよそんな』
「うっせ、人の厚意を無にするつもりか
早く持てよ
これどこ持ってけばいいの？」
『地学準備室…』
「うっし、行こーぜ」
高く積み上がったノートを抱えてキヨは教室から出ていった
最初は高く積み上がっていたノートが、今私の持っている分は3分の2程度だ
キヨに半分以上も持たせてしまった
申し訳なさを感じながら、私も速足でキヨの隣に並んだ
『ごめん、重いのに私よりも多く持ってもらっちゃって』
「ん？別に重くねえよ
それよりもお前女子なんだし1人でこれ持つ方が大変だろ
良かったな、俺が手伝ってくれて」
『は……っうん…正直、助かった
ありがと…』
「……いいってことよ」
上からの態度だけど、助かったのは事実だ
いつもみたいに意地を張らず、今日は素直に謝った
それにしても
"別に重くねえよ"
"お前女子なんだから"
今まで散々馬鹿にしてきて、ガキでどうしようも無いやつだと思ってたのに
先程の行動や言動に、キヨが｢男子｣であると意識してしまって
＿胸が、ドキッとした
その後地学準備室にノートを置き、フジとこーすけの元に行く道中
なぜか、キヨの顔を見ることができなかった
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クロミミ(プロフ) - ばりこあさん» コメント失礼します！とっても面白くて続きがすごく気になります！もう続きを書く気がないのであればしょうがないとは思うのですが、出来れば続きを読みたいです！更新頑張っていただけると嬉しいです！ (2019年1月4日 19時) (
レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
タサヌキ(プロフ) - とてもおもしろいです！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: 20b20dc080 (このIDを非表示/違反報告)
ばりこあ(プロフ) - Ritaさん» コメントありがとうございます！フジも置いてみました笑 これからどんどん話が拗れていくのでいっぱいドキドキしてください( *^艸^) (2018年8月6日 23時) (レス) id: 6f07478e9f (このIDを非表示/違反報告)
Rita(プロフ) - コメント失礼します…！キヨだけかと思っていたらまさかのフジで、心臓破裂しそうです・・・。こんなドキドキする小説初めてです！続き、いつでも待ってます！ (2018年8月6日 22時) (レス) id: 952a5abe4c (このIDを非表示/違反報告)
ばりこあ(プロフ) - ろんどんさん» コメントありがとうございます！めっちゃ励みになります頑張りますね(*^o^*) (2018年8月6日 15時) (レス) id: 6f07478e9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばりこあ | 作成日時：2018年7月21日 23時
