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*
『…って言ってもね
あんまり掘り下げて欲しくない部分もあるんだけど…』
「ん？ああ、わかった」
『じゃあ話すね』
…
私はこーすけに
キヨの告白現場を見たこと
なんだか傍に居たくなくなってしまったこと
その心境のままキヨに問い詰められて、勢いで振り払ってしまったことをざっくりと説明した
最後に｢仲直りはしてないよ｣と付け足した
約束通りこーすけは深く掘り下げてくることは無かったが、色々と思うところがあるらしい
長い唸り声を挙げていた
そして、ぽつりと呟いた
「…でもそれは…キヨが単体で可哀想だな…」
『…え？』
「自分の行動さ、1度でも客観的に考えてみたことある？
今のを聞いた感じだと、例えAに如何なる考えがあったとしても自分本位にしか聞こえなくてさ
何も知らないまま避けられた挙句拒絶されたらそりゃーキヨもAとは一緒に居られないわ」
『あ…』
そうだ
私、自分のことしか考えてなくてキヨのこと全く考えてあげられてなかった
自分の中では自分のことでいっぱいいっぱいだったつもりだけど、結局は自己防衛に走っていて無意識にキヨのことを傷つけてたんだ
『最低じゃん…私…』
「うん……悪いけど、俺もそう思った
ごめんな、言葉選び下手で」
『ううん…ありがとう
あ、そろそろ時間かな
こーすけ』
「うん？」
『また相談乗って欲しいな
ありがとね』
「うん。頑張れ」
『うん！じゃね』
こーすけと別れ、足速に教室まで戻った
慌てて席に着いて2秒後にチャイムが鳴った
『…セーフ』
そう呟き顔を上げると
目の前にはキヨの背中
…ああ
またこの感覚
胸がギュッと締め付けられて痛い
こーすけの言葉で自分が最低だったことは見直せた
謝る事が何としても必要なのだ
…でも
『…』
授業に必要なプリントを配布された際に、いつもは振り返って受け取りやすいように渡してくれた
でも、今はもう振り向きもしない
プリントを差し出す位置も知ったこっちゃないといった感じで、徹底的に私との関わりを避けてるように感じた
ここの席が辛い
早く席替えしたい
いっその事逃げ出したい、消えて無くなりたい
罪滅ぼしに死んでくれと言われたら、今なら迷わずいける
そう思わずには居られないほど、この席は今の私の心を抉るものだった
謝るにしても、キヨと強制的に会話をしなくてはならない
元々拒絶されてしまっている
それなだけに、キヨと会話する事がどうしようもなく怖かった
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クロミミ(プロフ) - ばりこあさん» コメント失礼します！とっても面白くて続きがすごく気になります！もう続きを書く気がないのであればしょうがないとは思うのですが、出来れば続きを読みたいです！更新頑張っていただけると嬉しいです！ (2019年1月4日 19時) (
レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
タサヌキ(プロフ) - とてもおもしろいです！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: 20b20dc080 (このIDを非表示/違反報告)
ばりこあ(プロフ) - Ritaさん» コメントありがとうございます！フジも置いてみました笑 これからどんどん話が拗れていくのでいっぱいドキドキしてください( *^艸^) (2018年8月6日 23時) (レス) id: 6f07478e9f (このIDを非表示/違反報告)
Rita(プロフ) - コメント失礼します…！キヨだけかと思っていたらまさかのフジで、心臓破裂しそうです・・・。こんなドキドキする小説初めてです！続き、いつでも待ってます！ (2018年8月6日 22時) (レス) id: 952a5abe4c (このIDを非表示/違反報告)
ばりこあ(プロフ) - ろんどんさん» コメントありがとうございます！めっちゃ励みになります頑張りますね(*^o^*) (2018年8月6日 15時) (レス) id: 6f07478e9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばりこあ | 作成日時：2018年7月21日 23時
