Prologue11 ページ13
クロウリー「さて、ここが貴方たちが住む寮です」
…
…
…え?
これが寮…?
ユウ「えっと…これは…廃墟ですか?」
クロウリー「違いますよ!失礼な!立派な寮です!」
クロウリー「ほら!ここに立派な扉!たくさんの窓!れっきとした寮です!……少し古いですが。」
A『いや、少し古いどころじゃないですよ?!雑草もぼーぼーだし、不気味で廃墟の他ならないですよ!』
クロウリー「いやいや!中は違いますよ!本当に使われていたんですよ!ほら、中へ」
ーギギギィ…ー
…いや、めちゃくちゃボロボロじゃん。聞いたことないよ、こんな錆びた扉の音。まるでホラー映画の中だ。
ユウ「おじゃましまー……うわ!埃がすごい!ゴホッゴポッ」
A『ほんとだ。最悪だよ。全然中もボロボロじゃん』
クロウリー「まったく、貴方たちは口を開けば文句しか出ませんね。住めば都、一回住んでから文句を言ってください」
ーヒュン…ー
クロウリー「では部屋紹介から。まずここは談話室。お客が来た時にはここに通しますね。」
A『へぇ、暖炉もあって暖かそう。ボロいけど。』
クロウリー「続いてここはキッチン。何か料理をする時はここを使うといいでしょう」
ユウ「わぁ、豪華なキッチンだね。ボロいけど。」
ーヒュン…ー
クロウリー「…ごほん。とにかく、2階に行きましょう。そこに貴方たちの住む部屋があります」
ーーーーーーー
A『わぁ!ほんとに寮みたい!部屋がたくさんある!』
ユウ「昔使われていたと言うのは本当みたいだね」
クロウリー「だから何度も言っているでしょう!全く。」
A『でもさっきより埃すごくない…?』
A『廊下なんて白い板なのかと思ったら埃だったし』
そこにグリムが歩いてた時は魔○の宅急便のジジを思い返したよね。
綺麗な肉球でした。触りたい…
クロウリー「では、ここでAくんの願いを叶えてあげましょう。」
A『え?』
ーヒュン!ー
A『いやぁ?!』
ユウ「!な、なんだ?幽霊?」
クロウリー「そんじゃそこらの幽霊じゃないですよ。亡霊です。しかもここに住み着いてしまったね…」
早速、帰りたくなりました。
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作者名:ぽっぷこーん | 作成日時:2023年12月5日 1時