7章 人脈こそものを言う ページ8
『うーんどうしよ……じゃあさ、私が勝ったら二度と近づかないって約束してくれる?』
「え、それだけでいいの?俺は構わないけど…」
『………言ったね?』
にやりと不敵な笑みが零れた。この勝負貰ったわ
「えー?もう俺に勝った気でいるの?そんなに自信あるんだね!」
『まぁね。だって……戦うの私達じゃないもん』
「……ん?」
そろそろ時間だ。一本道とはいえ油断はならないが、いつも通りであれば彼がやってくる頃合いであろう
_「おーい!Aくん!」
『ダンデさーん!こっちですー!!』
満面の笑みで彼を呼び寄せれば、相棒のリザードンと共に全速力で走ってくる我らがチャンピオン。それに比例するように童磨から笑みが剥がれる
「……ねぇ、まさかチャンピオン?」
『大正解〜』
さあどうする?相手は向かうとこ敵なしの絶対的王者やで??いやぁ改めて秘書やってて良かった
「Aくん、帰る時はオレと一緒にといつも言っているだろ?何があるか分からないんだから」
『あはは、すみません。ダンデさんお話中だったので邪魔しちゃ悪いかと』
「君の方こそ、さっき誰かと話していたようだが……」
『そうなんですよ〜!実はこの人がぁー…………ってあのやろ逃げやがった』
まあ結果オーライ。これはもはや不戦勝ととってもいいだろう、人脈の大勝利である。
「……要件は?」
『あ、えーっと…ちょっとしたトラブルがありまして。ダンデさん見て逃げましたよ』
「ほら!!言わんこっちゃない!だからオレから離れるなと…!」
『ア"ーッ違うんです!!!!違わないけど違うんです!!!!』
ダンデさん含むこの世界の人間には、私の過去を一切教えてない。言ったところで信じてくれると思っちゃいないが……何より、大正時代と比べかなり平穏な暮らしを送る人達にとってはヘビー級の過去だろう。当事者の私でさえさっさと消したい記憶だもの
そもそも、変質者(?)如きで心配をかけるようじゃ申し訳なさすぎる。そんなもの夜になる度に会ってたし、なんならぶった斬ってた
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ノルン(プロフ) - めっちゃ続きが気になる… (2022年10月22日 22時) (レス) @page32 id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
七夏(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみに待ってます! (2021年4月17日 18時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 夢主ルカリオ連れてそう…(いろいろ手伝ってくれそうだしカッコいいし…) (2020年6月25日 10時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコ&ピーナッツ | 作成日時:2020年6月16日 15時