6章 やはり努力は裏切らない ページ7
ギリ、とペンを握る力が強くなる。幸い辺りに人の気配は無い。いざとなればローズタワーに駆け込めるし、状況としてはこちらが圧倒的に有利である
「うわぁ本気なんだあ!いいねそういうの、嫌いじゃないよ。
……ところで、しのぶちゃんの連絡先知らない?」
『は?死ね』
「直球。最近の子ってみんな辛辣なのかなぁ…」
連絡先だぁ?そんなの私の方が知りたいわ。っつーか、転生してまでしのぶさんに近づこうとすんな殺すぞ
『……帰ってくれない?これ以上近くに居られるとマジで倒しそう』
「君が俺を?鬼じゃないとはいえ女の子に負けるほど俺も…」
『……いつ、私"だけ"って言った?』
おもむろに右手を上げる私。初めは何のことか分からないとでも言いたそうに首を傾げる童磨だが…カンマ数秒後、異変に気づいたようだ
『………"ねらいうち"!』
_パァン…!!
「!?」
実は、この子は私がローズタワーを出た時からずっと近くで見張ってたのである。反射的に上手く躱したようだ。惜しい。確実に隙をついたと思ったんだけど……仮にも上弦やってただけあるなと呑気に考える
「うわぁ危な!その子、君のパートナー?駄目じゃない人に攻撃しちゃ…」
『もう1発だ』
「えぇうっそ!」
手持ちポケモンってのは、インテレオンのことを指す。ダンデさんから譲り受けた子で、ガラル御三家の1匹。当初はヒバニーとサルノリも加わった3匹の中から選べたので相当迷ったのだが、水の呼吸の使い手としてやはりここはみずタイプが良いなと勘に任せた
基本、建物の外ではこの子をボールに出している。所謂連れ歩きだ。困った時すぐに助けてくれるし、なんならボディーガードまで務めるほど優秀である。進化する前との立場が大逆転
『ナイスだよインテレオン、ありがとう』
「うぉれ♪」
褒めれば、嬉しそうに頬を擦り寄せ喉を鳴らす。最近はあやすより褒める回数の方が増えてきた
「うーん………折角手持ちがいるなら、俺とバトルしよ!勝ったら君の連絡先教えて!」
『え、なにタイマン?』
「やだなぁポケモンバトルに決まってるじゃん」
女の子がタイマンとか言っちゃダメ!とツッコみポケットからボールを取り出す。なんだ、お前にも手持ちいたんだ
130人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノルン(プロフ) - めっちゃ続きが気になる… (2022年10月22日 22時) (レス) @page32 id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
七夏(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみに待ってます! (2021年4月17日 18時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 夢主ルカリオ連れてそう…(いろいろ手伝ってくれそうだしカッコいいし…) (2020年6月25日 10時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チョコ&ピーナッツ | 作成日時:2020年6月16日 15時