鬼狩りから秘書（雑用）に転職しました

20章 やっぱりお前は許さん ページ21

そんな私を見兼ね、自らボールの外に飛び出してきたパートナー。インテレオンと同時期ぐらいから育ててきた古株のエーフィである。



「…フィ」

『……あぁごめん、エーフィ。そんなに顔凄かったかな』


足元に擦り寄り、大丈夫？と言わんばかりに顔を覗き込む。感情を読み取れるのか、私の機嫌が悪い時はいつもこうやって傍に居てくれるのだ。そして今のやり取りから童磨を敵認知したらしく歯を立てて威嚇。こらこら、そんなにメンチ切るんじゃありません。



「わぁ……エーフィじゃん。なんか、野生より野性味が……いや可愛いお嬢さん。こんにちは」

「……フィ！！」


バチコーン！と大きな音を立て"アイアンテール"が炸裂。アイアンのテールかぁ…痛そうだなと他人事だが、心の中でサムズアップしておいた。


『この子……オスなんだ。可愛いって言われるのが地雷らしくて』

「ちょ、清水ちゃんそれ早く教えてよ…！」

『天然タラシには丁度いいでしょ』

「うっ……」


私はまだ、当分許す気は無いから





ー・ー・ー


〈手持ち一覧〉

・インテレオン ♂
夢主絶対守るマン。一番最初のパートナー。悪意持って夢主に近付こうものならゼロ距離でねらいうち発射。綺麗な顔に風穴開けられたくなきゃ、とっとと失せろ！くらいに当たりは強い(童磨限定)

・エーフィ ♂
実は夢主、本来は水タイプのシャワーズに進化させたかったらしい。けれどみずのいし進化だとは知らず、レベルアップでそのままエーフィに。サイコキネシスでよく夢主の事務業務を手伝ってくれる。超絶空気の読める子。

・ゼニガメ ♀
手持ちポケモンの紅一点。持ち前の愛らしい笑顔には誰も敵わない。つおい。得意な技はハイドロポンプ。実はバトル狂だったりする。


・ウーラオス ♂
夢主絶対守るマンその2。近付こうものならばくれつパンチ(覚えてない技)。よく夢主と組手をしてくれる。ポケモンとの肉弾戦(リアルファイト)を稀に見かけられては度肝を抜かされるそう。…ところで最近、童磨とかいう男がいてだな。

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