14章 勝敗は計らずも ページ15
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「"エアスラッシュ"だ!」
「躱して"すいりゅうれんだ"!!!」
指示通り、エアスラッシュを躱し切った後の反撃とは思えないほど重たい一撃…いや、三連打。しかもリザードンには効果はバツグンじゃないか。
「いけ!"かみなりパンチ"!!」
「リザードン!"かえんほうしゃ"だ!!」
戦ってみて分かった。彼女はオレ達の動きを完全に把握している。
「動きを封じろ!"ほのおのうず"!!」
「……"みきり"で躱せ!!!」
加え、すいりゅうれんだにアクアジェットにかみなりパンチとどれも相性の良い技ばかりを集めてきたと………なるほど、本気で勝ちに来たんだな
「……面白い!」
では、そろそろケリを着けようか
ここまで使わずとっておいた、この技で
「リザードン!お前のパンチも見せてやれ!"かみなりパンチ"!!!」
「!?」
ワタルとの試合で新たに覚えさせておいて正解だった。生憎、こちらもかみなりパンチを持っていてね
技を叫んだ途端に明らかな動揺を見せる。予想だにしなかったのだろう。オレは対戦相手ごとに技構成を変えているのさ
「…っ"みきり"!!」
「させるか!当たるまで追い込め!!」
いい判断だ。しかしみきりは、そう何度もうまく発動しないこともオレは知っている。
遅かれ早かれ、もう決着はつく
_バリィィィッッッ……!!!!
電気を帯びた拳がウーラオスの胴体を狙ったが最後、でんき技特有の鋭い音が鳴り響く。その一撃をモロにくらったウーラオスはぴくりとも動かなくなった
「う、そ………!?」
相手の少女もまさか一撃で倒されるなんて思ってなかった様子で、帽子の影から覗く瞳は大きく揺らいでいた。審判の判定も下り結果はオレ達の勝利だ
「さて、対戦ありがとうチャレンジャー
…………いや、」
握手を交わす前に、少女の帽子を取ってみた。青くグラデーションのかかった美しいストレートヘア。やはり、こっちの方が似合ってると思う
「やっぱり君か、Aくん」
「……………えへへ、バレちゃいました」
チロリと舌を出し、そう悪戯に笑った
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ノルン(プロフ) - めっちゃ続きが気になる… (2022年10月22日 22時) (レス) @page32 id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
七夏(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみに待ってます! (2021年4月17日 18時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 夢主ルカリオ連れてそう…(いろいろ手伝ってくれそうだしカッコいいし…) (2020年6月25日 10時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコ&ピーナッツ | 作成日時:2020年6月16日 15時