12章 突然の訪問者 ページ13
「師匠！？いらしてたんですか！？」
「チミ達があんまりにも遅いからね、様子を見に来たんだよーん」
「うっ……」
陽気に答えるこの人物こそ、目的地のマスター道場の主であろう。野生の勘だろうか……確かに唯ならぬ気配というものがひしひし伝わる。
「チミがAちんだね？ワシちゃんはマスタード！ポケモンめっちゃ強いよー！」
『は、はぁ…』
こういう人間とは正直関わり慣れてない。けれど能ある鷹は爪を隠すように、この陽気な性格の裏腹に実は物凄い力を……なんてよくある話だ。最近覚えた言葉だが、そういうのをギャップというらしい
「さっきの見てたよん！チミ速いんだね！ワシちゃんが育てたヤドンは自転車でも追いつくのが難しいのに！」
『……』
「流石ダンデちんの秘書！是非ともうちの道場に欲しいねぇ……
うーん………」
急に考え事を始める。立派な髭を触りながらうんうんと頭を悩ませるも、その口元は笑っているように見えた
「うーんクララちんもセイボリちんも旅に出ちゃって空いてるんだよねぇ…
チミ、ちょこっとの間ワシちゃん達と付き合えないかな」
軽い口調とはまた別に、その目は鋭いものであった
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〜side ダンデ〜 《in ナックルスタジアム》
Aくんが出掛けてはや1週間。出張だと聞いたががどこまで行ったのか…まさか、遠くの地方への遠征ではないだろうな。まだ16の少女をたった1人知らない土地に放り投げるなど、流石のスタッフもやりはしないと思うが
「気ィ張りすぎだってのダンデよぉ。なんかあれば連絡してくるって」
「……だがキバナ、もしも彼女に何かあれば…」
「1週間居ねぇだけでこれかよ！もうAロスじゃねぇか！」
失礼だな。秘書の身を心配して当然だろう。
「チャンピオン、失礼します」
控えめのノックの後、目の下にクマをこさえたリーグスタッフが控え室に入ってくる。サングラス越しでも分かる、相当お疲れのようだ
「チャンピオンと是非ポケモンバトルがしたいと申し出たチャレンジャーがいるのですが…どうされますか？」
「バトル？オレとか？？」
「今はジムチャレンジのシーズンじゃねぇぞ？」
バトルか……いいだろう。了承し中へ通すよう伝えると、同じくリーグスタッフのユニフォームを着たトレーナーが入ってきたのだ
ー・ー・ー
スタッフがやけに疲れているのは仕事が上手く回らないから。夢主ちゃん頑張ってたんスよ
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ノルン(プロフ) - めっちゃ続きが気になる… (2022年10月22日 22時) (
レス) @page32 id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
七夏(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみに待ってます! (2021年4月17日 18時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 夢主ルカリオ連れてそう…(いろいろ手伝ってくれそうだしカッコいいし…) (2020年6月25日 10時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ＆ピーナッツ
| 作成日時：2020年6月16日 15時
