45.青色のドレス ページ45
Aの部屋に行ってみる。辺りを見回し観察するA。見てみれば、こんなに小さな体をしていたんだな。
あんなに小さいんだから、俺の覇気で記憶が吹っ飛んだのも納得出来る。
「あ…この写真は…」
飾られていた俺とAの写真。数秒間か見つめ、ため息をつく。
「きっと私にとって、貴方はとても大切な人だったんだろうな」
「…あァ、俺にとってもそうだったよ」
「思い出せないけれど…」
Aは首を振った。泣きそうだった。そんな彼女の姿を見て、俺も泣きそうだった。
ああ頼むから、そんな悲しい顔をしないでくれ、A。俺はお前の笑顔が好きなのに。
「…ロシーさん、少しの間…一人にしてもらっても、いいかな？」
「っあァ勿論だ！何か必要だったらいつでも声をかけてくれ、外で待ってる」
「ありがとう」
俺は部屋の外に出ると、どうしようかと迷った。どうすればAは記憶を戻せる？どうすればいい？
その時、俺は考えを思いついた。
・
「A！」
「…あ、アンジェリカさん」
アンジェリカさんはニコニコと笑いながら手を振った。私は首を傾げ彼女を見た。
「どうしたんですか？」
「今宵、国民を呼んでパーティをするんだって！あんた、コラソンとドレスを選んできたらどうだい？」
「わぁ！楽しそうですね！」
コラソンって、ロシーさんの事だよね。私は頷き、ロシーさんの部屋まで歩いて行った。
ロシーさんは私を待っていたかのように微笑み、ドレスを買いに行こうと手を出した。
「…この手は？」
「手を繋ごう、A。外は危険だ」
「……あ、えっと、はい…///」
少し恥ずかしかったけれど、ロシーさんの大きな手を掴む。その時に温もりを感じ、何か過去の事を思い出せそうだった。
けれど、どうしても思い出せなかった。
・
ドレスの仕立て屋に行くと、お年寄りの方がいた。また来たんだねと笑ってくれたけど、私はただ首を傾げた。
「今回は何色にしようか？」
「おばあさん、前と同じのにしてくれ」
「前と全く一緒？でもそれじゃ、つまらないんじゃないかい？」
「いいんだ」
おばあさんは私の体のサイズを測り、美しい青色の、シンデレラのようなドレスを作ってくれた。
「…やっぱり綺麗だな。この色が合う」
「ありがとうロシーさん。大切にするね」
「あァ」
ロシーさんはなぜか、数分間無言でジッと私を見つめていたけれど、頷いて、微笑んだ。
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じ . - とっても素敵でした！どこ見てもコラさんやっぱカッコイイwワンピースとは話が変わりますが……もしかして主さんって｢魔法使いの嫁｣って知ってます？？ (2017年8月27日 1時) (
レス) id: 1ab992247e (このIDを非表示/違反報告)
さきみょる - コラさんが、めっさ格好いいです。一話一話に、胸がドキドキしました。 (2015年10月12日 15時) (レス) id: 603c545878 (このIDを非表示/違反報告)
たき - コラさんがとてもかっこよくて、この作品大好きになりました！ (2015年9月20日 3時) (レス) id: 5a704e8ead (このIDを非表示/違反報告)
ろんろん(プロフ) - *。°涙猫° 。*さん» 夏休み…私も運動してない…どうしよう！ww作品をどう終わらせるか考え中ですw (2015年8月31日 20時) (レス) id: 898ffaa5f1 (このIDを非表示/違反報告)
ろんろん(プロフ) - 寝子♪さん» 楽しんでもらえて良かったです♪この作品が初めて作った物なので…マーク、理解しました！w (2015年8月31日 20時) (レス) id: 898ffaa5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろんろん | 作成日時：2015年4月20日 2時
