5.メイドとして ページ5
「うん。王宮内でメイドとして働く。それがいいんじゃないか？」
「王宮で働くなんて、私、そんな…！」
「Aなら絶対大丈夫だ！変な奴らも多いけど、そこだったら料理も上手いし部屋も広いし、金も貰える。好きな物も買えるんだぞ」
いつの間にか荷車は王宮前まで着いた。私は大きな王宮を見上げ、ため息をついた。お姫様が住んでそうな綺麗なお城…
「どっちにしろAには王宮に入ってもらわなきゃな。手を貸してくれるか？」
「あっ、はい！」
大きなコラさんを一生懸命支えながら王宮に入る。扉はコラさんのように大きな人でも入れるよう大きな作りになっていた。
王宮内は私が入り込む事の出来ない世界。ボロボロの服とボサボサの髪に、私は自分が嫌になった。
「ここが病室だ」
廊下を渡り目の前の大きな扉を見上げる。微かな薬の匂いがして、私は顔をしかめた。薬の匂いは両親を思い出してしまうから嫌いだ。
「ロシナンテ様！一体どうなされたのです、その酷い傷は！」
「そしてその汚い小娘は誰ですか？」
「Aだ。こいつは俺を助けてくれたが帰る場所がない。ここで引き取って働かせてやってくれ、家事が上手いから」
「本当ですかぁ？ただの庶民にしか見えませんが…まぁロシナンテ様が言うのなら本当なのでしょう」
そう言って汚物を見るような目で私を見てきたおばちゃんナースとおじちゃんドクター。私は恥ずかしくて俯いた。
「俺は傷の処置をするから、A、お前は二階へ上がって青い廊下を真っ直ぐ行け。その一番奥の部屋にアンジーっていう女がいるからそいつに助けてもらえ」
「えっと…私がこの場所で働く事は確定なんですかコラさん」
「当たり前だ、外は危険過ぎる」
「じゃ、じゃあこれからよろしくお願いします、コラさん」
コラさんは頑張れよ、後で会いに行くからと私の頭を撫でた。
とりあえず、アンジーさんを探さなきゃ。
・
コンコン、ガチャ
「んん？誰だいあんたは？」
「あのぅ…ここで働かせてもらう事になった、Aといいます。コラさんに言われて来ました」
「コラソンに？ふーん、珍しいね。あたしはアンジェリカだよ、アンジーって呼んでくれればいいから」
「アンジーさんよろしくお願いします！」
アンジーさんは綺麗なお姉さんだ。ポニーテールに結ばれた黒髪にスカートの裾が長めのメイド服を着ている。
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じ . - とっても素敵でした！どこ見てもコラさんやっぱカッコイイwワンピースとは話が変わりますが……もしかして主さんって｢魔法使いの嫁｣って知ってます？？ (2017年8月27日 1時) (
レス) id: 1ab992247e (このIDを非表示/違反報告)
さきみょる - コラさんが、めっさ格好いいです。一話一話に、胸がドキドキしました。 (2015年10月12日 15時) (レス) id: 603c545878 (このIDを非表示/違反報告)
たき - コラさんがとてもかっこよくて、この作品大好きになりました！ (2015年9月20日 3時) (レス) id: 5a704e8ead (このIDを非表示/違反報告)
ろんろん(プロフ) - *。°涙猫° 。*さん» 夏休み…私も運動してない…どうしよう！ww作品をどう終わらせるか考え中ですw (2015年8月31日 20時) (レス) id: 898ffaa5f1 (このIDを非表示/違反報告)
ろんろん(プロフ) - 寝子♪さん» 楽しんでもらえて良かったです♪この作品が初めて作った物なので…マーク、理解しました！w (2015年8月31日 20時) (レス) id: 898ffaa5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろんろん | 作成日時：2015年4月20日 2時
