38.誘拐 ページ38
「そんなの…っ嘘に決まってる！」
「……嘘なのか？真実じゃねェのか？」
「えっ…疑っているの、ロシー？」
そんなはずはない。私はロシーだけを愛していたのに。他の誰も視界に入らないくらい。
「あの日、お前が俺を助けた日…A、お前は捨てられそうだった。俺がもし金持ちに見えたのなら、…わざと…」
「そんなわけないじゃない！ロシー、分かってよ！彼はただ単に私の_____」
「彼氏、か？」
「……ッ！？」
ロシーの目は、いつもの優しい目つきではなくなっていた。私は何も言えずにいた。
その怖い目に唖然として、そのイザヤという男を殺したい程に憎んで。
「っそうだったのか？俺はお前とイザヤの仲を引き裂いた、あいつは悲しんでいる。でもお前は…！」
唇を噛み締めた。私は首を振るけれど、ロシーの目の色は変わらないままで。
彼を抱きしめた。
「私はお金目当てで貴方に近づいたんじゃない！そんな簡単にイザヤを信じ込む程、貴方は軽いの！？」
「触るな……俺は今、機嫌が悪ィんだ！」
「！？」
振り払われた手にまたも唖然とする。もう歩き出している彼を引きとめようとも、身体中が震え出して動けなかった。
・
「……死んでしまいたい」
涙が溢れて止まらずにいた。ロシーがいないという事実、そして彼に嫌われたという事に気づけば、
もう死んでしまいたかった。
「もう泣くんじゃないよ、A」
「……あ、アンジー、？」
「さっきの話を聞いていたよ。コラソン、あいつは酷い男だね。お前を信じず、見ず知らずの男を信じるなんて」
「酷いなぁ、見ず知らず扱いなんて」
「「！！」」
あの声は……
「僕はさ、君を助けようとしたんだよ。あの男は危ない。人殺しだって簡単にやれるのさ」
「っイザヤ…！貴方が憎いわ！」
「そう思ってくれればいいさ？だって君はもう僕のものなんだから、…ね」
するとイザヤは私の手に錠をつけた。アンジーが殴りかかろうとも、ある女の子が邪魔をしている。
「…エリーちゃん？」
「ごめんねお姉さん？でもイザヤお兄ちゃんの命令は絶対なんだぁ」
「こんな王宮暮らしの女がさ、金を持っていないわけがないんだよ。さっさと連れていって金を要求しよう」
「お金いっぱい貰えるー！」
アンジーはエリーちゃんに負けていた。彼女が強すぎるのだ。私は簡単に誘拐されてしまった。
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じ . - とっても素敵でした！どこ見てもコラさんやっぱカッコイイwワンピースとは話が変わりますが……もしかして主さんって｢魔法使いの嫁｣って知ってます？？ (2017年8月27日 1時) (
レス) id: 1ab992247e (このIDを非表示/違反報告)
さきみょる - コラさんが、めっさ格好いいです。一話一話に、胸がドキドキしました。 (2015年10月12日 15時) (レス) id: 603c545878 (このIDを非表示/違反報告)
たき - コラさんがとてもかっこよくて、この作品大好きになりました！ (2015年9月20日 3時) (レス) id: 5a704e8ead (このIDを非表示/違反報告)
ろんろん(プロフ) - *。°涙猫° 。*さん» 夏休み…私も運動してない…どうしよう！ww作品をどう終わらせるか考え中ですw (2015年8月31日 20時) (レス) id: 898ffaa5f1 (このIDを非表示/違反報告)
ろんろん(プロフ) - 寝子♪さん» 楽しんでもらえて良かったです♪この作品が初めて作った物なので…マーク、理解しました！w (2015年8月31日 20時) (レス) id: 898ffaa5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろんろん | 作成日時：2015年4月20日 2時
