コラさんと可愛い町娘【ワンピース】

14.繰り返しキスを ページ14

「っコラさん、せっかくのドレスがもう、ダメになってしまったんです…これも全部私のせい、私が_____」


泣いて叫んだ私をあやすように、コラさんは私を抱きしめた。大きな体の温もりを感じて自然と涙が止んでいく。


「…もう、謝るな。これ以上、何も言わずに俺の言葉を受け取ってくれ。

俺は、Aが好きだ。

だからお前が悲しいと俺も悲しい。

…もう泣かないでくれ」


そう、優しく言ってくれたコラさんの顔はとても悲しそうで……瞳の奥に私が見えるくらい二人の顔は近かった。


「…私も貴方が、」


『好きです』

それを言う前に触れるだけのキスをしてくれたコラさん。顔を離すと、彼は微笑みながら言った。


「知ってる」

「知ってる、って、んっ…！」


大きな右手が腰を引き寄せて、左手は私の頭に添えられて、急な激しいキスに息が苦しくなった。

息を吸い込むために頭を離せば、真っ赤になったコラさんが嬉しそうに、


「…ずっと触れたかった……///」


その頰に、口に、体に。

その夜はキスを何度も何度も繰り返して、それでも先の展開は起こらずにいた。お酒が入ったみたいにコラさんは積極的で。


「っコラさ、」

「ロシナンテ…ロシーでいい」

「…ロシー？」

「好きだ…」

「私も」


悲しみを全て忘れるくらいキスをした。

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