12.パーティー当日 ページ12
パーティー当日になり、沢山の国民が王宮にやって来た。女性はみんな綺麗なドレスを着て、男性は女性をエスコートしている。
まさか私がこんな綺麗なドレスを着て、こんな綺麗な場所でお食事を食べて話せるのが信じられなかった。
「楽しんでるかいA？」
「ええ、とても…まるで夢の中にいるみたいで、不思議な気分です」
「そうかい、そりゃよかった！そのドレスはあんたによく似合ってるよ」
「アンジーさんのドレスもですよ」
真っ赤なドレスはアンジーさんが着ているからこそ生えて見えた。やっぱり情熱的な色がアンジーさんには似合うなぁ。
「あんたそろそろアンジーさんじゃなくてアンジーって呼びなよ。それともまだ慣れない？」
「えぇっ、それは…その」
「あたしはそっちの方が気楽でいいな。それにその敬語も止めていいよ」
「じゃあ、アンジー…って呼ばせてもらうね」
そういえばコラさんはどこなのかな。こんな時でさえ彼の姿を探してしまうという事は、きっと、私は彼が好きなのかな…
バルコニーに出て外の空気を吸いに行く。夜風が涼しくて心地よかった。
ドンッ！
「きゃぁ！？」
「わっ…ちょっと、何よあんた！？」
「ごめんなさい、……！？」
そこにいたのは目つきの悪い金髪の女性。あの目つき、知ってる。散々こき使われたあの日々が頭に浮かぶ。
「あんたなんで王宮にいんのよ！？追い出した時に死んでなかったの！？」
「アリシア、大声出すんじゃないよ…って、Aがなんで…！？」
「おばさん、アリシア…」
「気安く呼ばないでよ、せっかくあんたの事を忘れかけてたのに…！なんでこんな場所にいるわけ！？」
「どうせ物好きな金持ちに拾われたんだろ。綺麗なドレスを着て、いいモン食べて、さぞかし幸せだろうねぇ！」
おばさんとアリシアは私を怒鳴りつける。私はただどうする事も出来なかった。
「…おばさんはなぜ、私をそんなに嫌うんですか」
「なぜって？決まってるだろ、あたしの妹だったあんたの母親だよ。偉い子ぶってみんなに甘やかされて、あたしなんかまるでいないように扱われた。
あたしが川で溺れても、馬車に轢かれてもどうでもよかったんだ」
おばさんは憎しみを込めた目で私を見た。まさかおばさんにそんな事があったなんて、知る由もなかった。
「…あんたにはそのドレスが似合わないね。昔着ていたボロボロの服の方がよっぽど似合ってたよ！」
ビリッ
ビリビリビリッ！
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じ . - とっても素敵でした！どこ見てもコラさんやっぱカッコイイwワンピースとは話が変わりますが……もしかして主さんって｢魔法使いの嫁｣って知ってます？？ (2017年8月27日 1時) (
レス) id: 1ab992247e (このIDを非表示/違反報告)
さきみょる - コラさんが、めっさ格好いいです。一話一話に、胸がドキドキしました。 (2015年10月12日 15時) (レス) id: 603c545878 (このIDを非表示/違反報告)
たき - コラさんがとてもかっこよくて、この作品大好きになりました！ (2015年9月20日 3時) (レス) id: 5a704e8ead (このIDを非表示/違反報告)
ろんろん(プロフ) - *。°涙猫° 。*さん» 夏休み…私も運動してない…どうしよう！ww作品をどう終わらせるか考え中ですw (2015年8月31日 20時) (レス) id: 898ffaa5f1 (このIDを非表示/違反報告)
ろんろん(プロフ) - 寝子♪さん» 楽しんでもらえて良かったです♪この作品が初めて作った物なので…マーク、理解しました！w (2015年8月31日 20時) (レス) id: 898ffaa5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろんろん | 作成日時：2015年4月20日 2時
