患者 ページ7
あ:……で？ここが母校って？何で言ってくれなかったの？
ﾛｰ:おれはお前の制服で最初から気付いてた。言うほどのことでもなかっただろ。
まあそうなんだけど…
何か衝撃的なことが起こりすぎて、そんな小さなことにも気になってしまう。
しかしローが皆と友達とは……
あ:いつナミ達と知り合ったの？
ﾛｰ:ああ、それは……
ﾋﾞﾋﾞ:あ、みんな〜！ローさんもいるの〜？
ローが話そうとしたら、ビビが向こうからやって来た。
ﾅﾐ:ビビ！いるわよ〜！
ﾋﾞﾋﾞ:ローさん、久しぶりね。
ﾛｰ:ああ。
素っ気ない返事を返すロー。
ビビとも知り合いなのか…
ﾛｰ:…話の途中だったな。こいつらはおれの患者だ。
は？なんじゃそら？
ﾅﾐ:つまりね〜、こいつはたまたまルフィが怪我してるときに会ったのよ。
あ:怪我？
ﾙﾌｨ:おう！おれが歩道橋の階段で転がったときに、たまたま居合わせてよ〜。そんときに診てくれたんだ!!｢おれは医者の卵だ｣ってよ！
そういえば以前、ルフィが学校で腕に包帯巻いてたことがあったな〜
ローが診たんだ…
ﾛｰ:あんときは正直驚いた。頭から落ちたはずなのに、意識が普通にあるし、怪我も骨の一つ二つ折れるだけじゃすまなかったはずなのに、負ったのは腕の打撲だけ。どんな体してんのか、解剖して調べたくなったな。
いや、さらっと怖いこと言わないで下さい…解剖て……(-_-;)
でも確かに丈夫すぎ…そりゃ驚くわ…
ｿﾞﾛ:まあルフィだもんな。多分おれもそんなんだったと思うぜ。
ｻﾝｼﾞ:そのくらいで病院送りなんて情けないからな。
ｳｿｯﾌﾟ:いやおめえらが化物並みに頑丈すぎんだよ!!(ビシッ)Σ＼(￣□￣;)
ﾅﾐ:普通なら生きてただけでも奇跡よ!?
ﾋﾞﾋﾞ:確かに人間業じゃないわね…
うんうん、全くもってそのとおり。
でも自分が医学部だからといって、その場にいた見知らぬ学生を助けたんだ(母校の学生ということはわかっただろう)…
薄々気付いてたけど、何だかんだローって優しいよね…
ﾛｰ:おい？何ニヤニヤしてる？
どうやら自分の無意識のうちに表情にでてたらしい。
あ:別に〜。ローはいいお医者さんになれるな〜って思っただけだよ〜。
のんびり口調でいったけど、本当にそう思った。
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作者名：スティーラー | 作成日時：2014年12月8日 22時
