お帰りのある家【ONEPIECE】Part2 (ページ14)

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心情ページ14

さて、私には勿論彼氏などいない。

最近仲良くなった4人の内の誰かでもいいんだけど、誰が1番とかわからない。

そうなると、真っ先に思い浮かぶのは……

私に両親がいないのは周知の事実。別に隠してもいない。

もし父親がいるなら、｢家族だから当然｣と理由をつけて、父親を連れてくところだが、そんなのいないし、誰かにフリをしてもらうにも、無理がある。第一、いないと知れてるのに、連れてく時点でおかしい。

そうなると、あと1人しかいない。

家族じゃないけど、一緒にすんでるし、私の中で最も近い存在なのは否定できない。

すぐに客席を見渡して、お目当ての人物を探す。

……いた。何か赤毛の人と一緒にいる。

すぐにそこに向かう。すでに青の人は、シャンクス先生を見つけて連れていこうとしてるし、後から来た黄色の人も｢畳｣という何ともカオスなお題を探している。

急がなくては、越されてしまう。

その人の前に来て、お題を見せながら頼み込む。

あ:お願い……。一緒に来て……ロー。

周りの好奇の目が痛い。

一部の女子から、なんか睨まれてる気がする。

いや、私悪くないし。このお題書く人が悪いし。

ローは一瞬訳が分からないと言うような顔をしたが、すぐに私の手をとり、走り出した。

あ:えっ!?ちょ、ロー!?

ﾛｰ:うだうだ言うな。負けるぞ。

あ:あ、……うん。

どきん。

走り始めてないのに、鼓動が一瞬大きく鳴ったのは気のせいだろうか。

一瞬の不思議な出来事を無視して、私はローと並走する。

青の人は同じく先生を連れて走っていたが、遅かったので、すぐに追い抜き、ゴールを目指す。

ｱﾅｳﾝｽ:さあ、赤の方が人を連れて戻って来ました。かなりのイケメンですねー！彼氏か!?2人の関係やいかに!?

冷やかしの口笛があちこちから聞こえる。

恥ずかしくて私は赤面しながら、ゴールに着いて、次の子にタスキを渡した。

ゴールの時にローの手が私から離れて、係にどういう関係か聞かれたときにローが｢居候だ｣と答えた時、少し寂しさを感じた。

でもそれが何処から来る感情か分からなくて、その時は自分の心を無視していた。……そう、その時は。

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現在の得点(借り物終了)
赤:43点
青:41点
黄:33点