本好き姫君と獅子の王子様

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その日、異世界から来た監督生(男)は見てしまった。

綺麗な金髪の髪に緑の瞳の学園唯一の華を。

その隣でサバナクロー寮寮長のレオナ・キングスカラーが楽しそうに話を聞いている。

学園に女の子がいるということは誰もが知っている。
でも、まさかその女の子が"あの"レオナと楽しく話しているなんて誰も想像しないだろう

(え、あの2人って…どんな関係！？

しかもレオナ先輩の顔…めっちゃ優しそうな顔してんじゃん！)

監督生の頭の中はパニックだ

監督生の気配を感じながら、少女の話を聞いているレオナ
その目は彼女だけに向けられる特別なものだった

｢A、楽しいか？｣

『はい！

やはり学園というだけであってたくさんの歴史本に会えるなんて、幸せです』

｢そうか｣

彼女の名前はA・クリスタ

夕焼けの草原の隣にある国繁華の街の公爵令嬢。

そして夕焼けの草原第二王子である、レオナ・キングスカラーの婚約者

『次は何を読みましょうか』

Aは立ち上がり、本を選び始める。

彼女は本が好きだ。

三度の飯よりも本が好き