私の心、姉知らず (ページ3)

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ヒーローは基本、母国で活動する者がほとんど。

しかし極一部放浪をしながら、ヒーロー活動をする者がいる

その者の名は「ルナ」

水銀色の髪に銀色の瞳。

漢服のような、和服のようなコスチューム

「帰ってきてしまった…」

母国である日本を離れて、約3年

度々日本には戻ってくることがあるが、こうして放浪を辞め、帰ってくることは初めてだ

離れて約3年

余り変わらない街並み。

今の季節は春

この度、彼女は「国立雄英高等学校」に入学することになった

なぜ、そうなったかというと…彼女の気まぐれだ

気まぐれだが、きちんとした理由はある

最近日本ではヴィランの活性化が増えている

そのため彼女は放浪していたフランスから呼び戻され、この活性化が落ち着くまで日本で活動することになった

「っていうのは口実で、絶対裏がある」

大きな雄英高校を見上げてはそう言った

公安は何を隠しているのだろうか…
嫌な予感しかしないが、自分のクラスに向かった

雄英高校ヒーロー科 1年B組

少し遅れて入れば、自分以外の者は全員席に着いてた

あの入試から合格した20人。

雰囲気からして只者じゃないと悟る

入学式を終えて、B組担任ブラドキングから一年間のカリキュラムを説明された

「A…？」

どこかで出会うかもしれない、すれ違うかもしれないと思っていた

あなたが私の名前を呼んでも、私は振り向かない

Aは姉の横を素通りした

もうあの頃には戻ることはできない

純粋無垢なあなたの隣に立つことは無理なのだ