個性「原神」 (ページ9)

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コスチュームページ9

『ち、千織さん…そこまで熱心に考えなくても…』

「黙って」

『は、はい！』

やっぱり千織さんを呼んだのが間違いだったのか…！？

公安の人が、「コスチュームを考えて」と用紙を出てきた

ファッションセンス皆無の私には到底考えることもできないため、千織さんを呼び出した

呼び出したのはよかった。良かったんだけど、そこからが問題

ファッションの事となると、千織さんは人柄が変わる

それはもう恐ろしくて、下手に動くと投げられる可能性あり。実際なそんなことないけど

「A、動かないで」

『すみません…』

今はサイズ合わせ。

流石にコスチュームは業者に頼む予定だったんだけど、千織さんが…

「私以上にAの事をわかってる人がいるの？

用がないのなら、早く出てってくれるかしら？邪魔よ」

いやー怖いよねー。こんな怖い人だったっけ？？

その時の公安の人、汗がやばかった。真夏の地獄にいるぐらい汗が出てた。…それは言い過ぎか

「……よしっ。デザイン、サイズOK。あとは作るだけね」

『……本当に千織さんがやるの？』

「文句でも？」

『ありませんっ！』

コスチュームは1週間ぐらいで出来た

基本、私はキャラを呼び出すだけ。自分で戦うことは無いね。というか戦わせてくれない

出来上がったコスチュームは

大きめのパーカーにスカート。中に放浪者のような黒のインナー
いかにも私服感満載だが、これでもコスチュームだ

「完璧ね」

『楽しめてよかったね…』

千織さんは上機嫌だった